文化体育観光部は「文化魅力100選(ローカル100)」を通じて各地域の名所、コンテンツ、名人などを紹介し、地域文化の価値を発信している。KOREA.netはローカル100の中で、外国人におすすめする隠れた名所を紹介する。
[イ・ギョンミ]
[映像=イ・ジュニョン]
春には、柳の新芽や色とりどりの野生の花が一面に咲き、夏には、様々な水生植物で緑でいっぱいになる。秋には、風にそよぐススキが銀色にきらめく。冬になると、遠いシベリアから飛んできた渡り鳥が巣を作る。四季折々に色々な自然の表情を見せてくれる、ここは「牛浦沼(ウポヌプ)」である。
慶尚南道・昌寧(チャンニョン)郡にある牛浦沼は、洛東江(ナクドンガン)から打ち寄せてきた堆積物が水路を塞いで作られた。サッカーコート約350面分の広さ(250万5千平方メートル)の韓国最大の内陸湿地だ。
昔は一つの沼だったのが、日本による植民地支配の時代、1970年代のセマウル運動(農漁村で展開された社会経済革新運動)の当時、堤防が作られたことから、木浦(モクポ)、サジ浦(サジポ)、チョクチボルの4つの湿地に分かれた。この4つを合わせて牛浦沼と呼ぶ。
(上から時計回りに)夏の牛浦沼、牛浦沼に生息するトキ、ススキで金銀に染まる秋の牛浦沼= 昌寧郡提供
1億4000万年前、韓半島ができた当時の自然をそのまま維持しており、「生きている自然史博物館」と呼ばれる。国際的に重要な湿地を保護するための「ラムサール条約」によって、1998年に保存湿地として登録された。2018年には、世界で初めてラムサール条約湿地自治体認証を受けた。
*「ラムサール条約」とは、1971年2月2日にイランのラムサールという都市で開催された国際会議で採択された、湿地に関する条約。
尹玉姬(ユン・オキ)自然生態・文化観光解説者は「先日は、ヤマネコとワシミミズクを見た」とし、「牛浦沼は、水生植物と陸の生物が共生する場所で、珍しい野生動物など様々な生命が生まれ、分解される生態系の宝庫」と説明した。
その上で、「今は、絶滅危惧種のヘラサギがたくさん来ているので、ぜひ見に来てほしい」とし、「牛浦沼は、いつも皆さんの訪れを待っている」と話した。
日が暮れる頃の牛浦沼の全景=キム・スンジュ撮影
#牛浦沼を楽しむ方法
牛浦沼の散策路は、よく整備されている。30分(1キロ)のコースや3時間30分(9.7キロ)のコースなど、ゆっくり歩きながら楽しめるコースがいくつかある。
尹解説者のおすすめは、長さ8.4キロの「命の道」という散策コース。所要時間は2時間~2時間半程度で、少し長めだが、歩きやすく、牛浦沼をゆっくりと楽しむことができるという。
24時間いつでも利用できるが、安全のため、日暮れ前に散策を終えた方がいい。