CU弘大サンサン店内の「ラーメン図書館」でラーメンを選ぶ日本人観光客の様子=18日、ソウル・麻浦区
[ソウル=チェ・ジンウ、ホン・アンジ]
[写真=ホン・アンジ]
「ラーメン図書館」。韓国人ならだれでも大好きなインスタントラーメン。このラーメンが現在、世界中でブームになっている。韓国を訪れた外国人なら、ラーメン図書館にもきっと興味を持つはずだ。ラーメン図書館には、韓国で最も数多くの種類のラーメンが揃っている。
KOREA.netは18日、ソウル・麻浦(マポ)区・西橋(ソギョ)洞にあるコンビニ、CUの弘大(ホンデ)サンサン店内のラーメン図書館コーナーを訪れた。およそ230種類のラーメンが揃っていた。
店内に入ると、ユニークな風景がパノラマのように広がった。壁一面には、ヨコ6m、タテ2.5m、110マスもある長大型の本棚があった。ぎっしりと並べられた色とりどりのインスタントラーメンが目を引いた。カップラーメンの型のテーブルにも、約120種のラーメンが並べられていた。
ラーメン図書館には、調理機が設置されていて、ラーメンをその場で作って食べることができる。韓国の映画やバラエティー、ドラマなどによく登場する、漢江(ハンガン)のラーメンシーンを体験できるのだ。
BGFリテールの皇甫旻(ファン・ボミン)商品企画者(MD)は「一日平均800個以上のラーメンが売れている」とし「店の売上の20%をラーメンが占めている」と説明した。
一般的には、コンビニのラーメンの売り上げを見ると、カップ麺が「80%を占めるのが普通だという。」 しかし、ラーメン図書館では袋麺の売り上げが77%も占めている。
韓国の人気観光スポットとして有名なだけに、全体のラーメンの売上のうち外国人のお客さんが占める割合は約70~75%。ほとんどはアジアや英語圏からの観光客だ。中国人、日本人、ベトナム人、米国人などが多い。
「ラーメン図書館」でラーメンを作る日本人観光客の様子
ファンチーム長は「韓国ラーメンは、K-文化を代表する商品のひとつとして位置づけられた」とし、「ソウル市が作った『ソウルラーメン』は全て売り切れ」と笑顔で説明した。
ラーメン図書館では、海外ではなかなか手に入らない韓国ラーメンだけでなく、韓国ではあまりお目にかかれない海外のラーメンも売っている。レアな商品も購入できるのが、ラーメン図書館の差別化戦略だ。毎月、販売量を基準にランキングを付けたり、各ラーメンの辛さをレベルを1から5に分けて並べているのも戦略だ。外国人観光客がラーメンを選びやすくするための工夫をしているのだ。調理機にも英語、中国語、日本語などで使い方が記されていて、細かい部分まで配慮していることがわかる。
「ラーメン図書館」では、ラーメンと合わせて食べたいメニューも選んで調理できる。テーブルには、「ラーメンをおいしく食べるコツ」が書かれた案内が貼られている。
米国フロリダ州から来たブラジル出身のユーチューバー、ポリアナ・ランディム氏は「米国内のSNSでラーメン図書館が人気になっている」として「数多くの辛いラーメンが、簡単に手に入る。ラーメン図書館はとても魅力的な場所だ」と感想を述べた。
K-POPアイドルであるベクヒョンのコンサートを見に来た中国人の周伊云(チュ・イウン)さんは「毎日ラーメンを食べるほど大好きだ」とし「中国のラーメンは塩辛いが、韓国のラーメンは甘くておいしい」とコメントした。
一方、韓国の昨年のラーメン輸出額は前年比24.4%増の9億5200万ドル。9年連続で歴代最大の輸出記録を更新した。ラーメンは、もはや、ただの手軽な一食とは言えない。韓国ラーメンは、K-文化を代表する一つの商品なのだ。
KOREA.net記者が教える、知っておくと役立つ情報
#おいしいラーメンの作り方
まず、食べたいラーメンを選んだら、専用の容器も一緒に購入する。ラーメンの中身を専用の容器に入れたら、専用容器のバーコードを調理機にかざす。調理スタートボタンを押せば、準備完了。
#ラーメンの味をさらに引き立ててくれるおススメ商品
ラーメン図書館の店内には、生卵、キムチ、スライスチーズなどもそろっている。好みに合わせて一緒に購入すれば、さらにおいしいラーメンが楽しめる
#たくさん買えば買うほど安くなる ラーメン図書館では、好きな袋麺を5個以上購入すると、50%オフになる。CU弘大サンサン店にしかない特典だ。ただし、カップ麺は例外だ。 |
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