モッパン(食事の様子を撮影した動画のこと)の元祖国であり、日常の挨拶で「ごはん、食べましたか」と聞くほど、食べ物に本気の国、韓国。全国各地では毎月、数多くの食まつりが開催される。KOREA.netは内部でアンケート調査を実施し、読者に紹介したい地方の食まつりを選定した。選ばれたまつりには、KOREA.net記者が実際に訪問し、現場の様子をレポートする。第4弾は、忠清南道・青陽(チョンヤン)郡で行われた「青陽唐辛子・クコの実文化祭り」だ。
8月30日から9月1日まで行われた「青陽唐辛子・クコの実文化祭り」の様子
[青陽=ホン・アンジ]
[写真=ホン・アンジ]
8月31日、祭りが行われる青陽郡内の百歳健康公園。猛暑の中でも人々で賑わっていた。体験コーナーや広報コーナー、農産物の販売コーナーなどが設けられていた。
祭りの主人公は、唐辛子とクコの実。唐辛子の辛さ、クコの実の甘さが楽しめる様々なプログラムが行われた。来場者らは、「見て、触って、食べて」それぞれ祭りを満喫していた。
真っ先に目を奪われたのは干した唐辛子を販売するブース。つやつやした鮮やかな赤の唐辛子。その刺激的な香りに驚かされる。機械を利用して熱風で乾燥した唐辛子は、600グラムで1万6000ウォン。
唐辛子の粉も大人気。辛さのレベルで分かれており、重量も500グラムから3キロまで様々。自分の好みに合わせて買うことができた。
商品を購入すれば、送料は無料。現地で購入する場合は、さらに割引される。
「全国料理大会」の様子
もう一つの見どころは「全国料理大会」だった。青陽唐辛子とクコの実を利用した様々な料理が一堂に会した。紙コップと箸を手に、たくさんの人々が試食を待っていた。
様々な料理が並ぶ中、人気が最も高かったのは、鶏肉の炒め煮と辛いカルビの蒸し物。舌がピリピリ痛く感じるほどの辛さにクコの実の甘さが交わって、最高の味わいだった。
「1000ウォンで唐辛子の詰め放題」イベントに参加し、袋に唐辛子を入れるおばあさん
午後2時には、大好評企画「1000ウォンで唐辛子の詰め放題」イベントを目当てに集まった人々の大行列ができた。
司会者の合図にに合わせて、参加者たちは唐辛子を袋に詰め始めた。夢中になっている姿は、とても楽しそうだ。
袋から溢れんばかりに唐辛子を詰め、「得した」と叫ぶ参加者ら。お年寄りが唐辛子を袋に詰める慣れた手つきには、見ている人々も驚きを隠せなかった。
注目を浴びたもう一つのイベントは、クコの実でキンパ作り。参加希望者は、テーブルの上にある調理帽子と使い捨ての手袋を着用すればOK。200人以上が参加し、99メートルの超大型キンパを作り、ギネスの世界記録に挑戦し、成功を収めた。
99メートルの超大型キンパを作る人々
青陽郡によると、祭りが行われた3日間で、約8万人が会場を訪れたという。干した唐辛子や唐辛子の粉などの販売額は、約13億ウォンに上った。
また、祭りならではのユニークな魅力や味にハマった来場者は、「特別な経験だった」と口をそろえた。ただ、外国人観光客は少なかったため、外国人向けの積極的な広報が必要だという。
次は、「青陽唐辛子・クコの実文化祭り」に対する筆者の5つ星評価。
shong9412@korea.kr