写真は、王のスラサン(食膳)再現展示の様子
[ユン・ソジョン]
[写真=韓国伝統料理研究所]
朝鮮時代の王室や上層階級の家庭では、旧正月や秋夕などの名節にどのような料理が振る舞われていたのだろうか。この疑問に応えるイベントが開催される。
韓国伝統料理研究所は13日、18日にソウル鍾路区の雲峴宮(ウンヒョングン)で、王の食卓や上層階級の家庭で楽しまれた季節の行事料理を味わい、調理法も学べる伝統料理祭りを開催すると発表した。
今年で18回目を迎えるこの行事は、興宣大院君(1821-1898)の私邸であり、ソウル特別市の史跡に指定された雲峴宮(ウンヒョングン)で開催され、展示や体験、試食などのプログラムで構成されている。
展示は、王の食膳と士大夫の家庭の歳時料理の二つの大きな部門で構成されている。
王の食膳では、朝鮮第22代王・正祖(1752~1800)の母、恵慶宮洪氏(1735~1815)の還暦祝いを記録した「元行乙卯整理儀軌」に基づき、王室の膳を再現する。王のお盆であるスラサン(水刺床)や、王妃の茶膳ジュダソバングァ(晝茶小盤果)の様子も紹介される。
写真は、四象体質に基づいて体に良い食材を展示した様子
士大夫の家庭の歳時料理(季節の行事料理)では、旧正月、テボルム、端午、秋夕、冬至の五大名節に、士大夫が味わった代表的な料理を紹介する。
体験コーナーでは、ユグァ(もち米粉を使ったお菓子)やチョョレンイ餅(ひょうたんの形の餅)などの伝統料理作りや、菊マッコリなどの伝統酒作り体験プログラムが用意されており、参加者は直接、朝鮮時代の食文化を体験できる。
試食イベントでは、名節ごとの代表料理を紹介する。その他、四象体質に基づき、個人の体質に合った食材や生活習慣を提案する相談コーナーや、体質別に体に良い食べ物を試食できる体験イベント、スタンプツアーなども行われる。
韓国伝統料理研究所のユン・スクジャ代表は、「王室や士大夫の家庭に伝わる食文化に込められた先祖の知恵と伝統の美しさを体験できる」と述べ、「静かな宮殿で秋の趣を感じ、味わい、実際に作ってみることで、韓国料理文化をより深く体験してほしい」と語った。
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