名誉記者団

2020.03.25

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上映予定作品として「パラサイト」のポスターが掲示してある


[大阪=花野友季子(日本)]

[写真=花野友季子]


日本国内での動員が300万人を突破!
2月上旬に100万人を超え、日本時間2月10日(月)の第92回アカデミー賞ではアジア初の作品賞、脚本賞、そして監督賞、国際長編映画賞と4部門を受賞!
3月13日時点、全国334館で上映しており、日本国内における韓国映画の興行収入の記録を更新し続けております。

私は2019年12月、先行上映にて鑑賞しました。
これまで、映画やドラマで“半地下”に暮らす主人公や生活をいくつか見てきたつもりでしたが、今作で描かれるキム一家はお金持ち一家に“寄生”するという、とても衝撃的な物語。その世界に一気に引き込まれ、パンフレット、サントラCDも購入したほど、人生で忘れられない、忘れたくない1本です。

特に印象的だったのは“におい”。
メイキング映像で「においのする生ごみを作ったり―、ハエや蚊も実際に飛ばしました」と、半地下をセットで用意するだけでなく、町そのものをつくりだした製作陣の作品に対する思いは、スクリーンを通じて観客にも伝わってきました。劇中、IT社長のパク・ドンイクが言った「家の煮洗いした布巾のような臭い」、「地下鉄の臭い」というものは長年、半地下で暮らしてきた臭いであり、どれだけ外見をととのえ、上品に振る舞ってみても隠すことのできない事実であることを思い知らされます。



劇中にも登場する「チャパグリ(짜파구리)」


韓国食材を多く取り扱うスーパーでも売り切れが続出しており、3月に入ってようやく、大阪のコリアンタウンで入手することができました。

会社の同僚5人にプレゼント。
日本語表記のないものだったので、作り方を間違えてしまったという人もいましたが、旨辛でおいしかった、作り方が簡単で良かった、と韓国ラーメンに興味を持ってもらえました。



シネマート心斎橋アカデミー賞作品賞


そして、私の愛する韓国映画。
毎年たくさん上映してくれている映画館(シネマート心斎橋)では、2019年の上映作品の中から作品賞、出演男優賞、出演女優賞の3部門を、来場者による投票で決定する“シネマート心斎橋アカデミー賞”があります。



シネマート心斎橋アカデミー賞出演男優賞(左)と出演女優賞



私は3票投票、作品賞1位「工作 黒金星と呼ばれた男」を当てることができました!
「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」は、北朝鮮に潜入した韓国の工作員と南北の権力者たちの闘争を描く、実話に基づく驚愕のサスペンス。


今作は、スパイ活動の情報戦がアクションなしに描かれており、言葉を巧みに操りながら、相手の心を奪うシーンは思わず息を呑んだほど素晴らしかったです。


主人公の誰に対しても物怖じしない態度をリ所長は「浩然の気(こうぜんのき)…公明正大で恥じる事の無い、不屈の道徳的勇気を現す言葉」と表現します。映画を観終わったとき、この言葉は心に深く刻まれました。


ファン・ジョンミン氏とイ・ソンミン氏の“友情”、多くを語らずとも通じ合う人たちの信念と行動力、最後のシーンは涙なしに見ることはできません。
映画鑑賞時にはサインが飾ってあり、マウス・アクションが本当に素晴らしかったです。

韓国映画に興味のある方は、是非見てください。


*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。


eykim86@korea.kr