[大阪=太田千鶴(日本)]
韓国で10月9日は「ハングルの日(한글날)」です。韓国語の文字「ハングル」を作った世宗大王の功績を称え、ハングルの普及・研究を奨励する日で、例年、韓国をはじめ世界各地で「ハングル」に関するイベントが実施されています。しかし、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、オンラインで韓国語学習者の作文大会やスピーチ大会も行われるようです。
さて、「ハングルの日」に関連して、みなさん!韓国語の好きな言葉や表現はありますか?
私は「韓国の店員さんがよく言うあいさつ」が好きです。
「예쁘게 입으세요.(イップゲ イブセヨ)」。みなさん、聞いたことがありますか。
例えば、洋服のお会計をしたあとに使われるあいさつで、日本語に直訳すると「綺麗に着てください。可愛く着てください。」というような感じですね。
日本人としては、あまりなじみの無い表現ですが、自分の売っているものへの愛や相手への思いやりを感じられるような気がします。買ったものを大事に使おうと思いますし、なぜかほっこり幸せな気分になり、好きなあいさつです。
ほかにも韓国では、店員さんがお客さんに、「(形容詞+게)+(尊敬命令の(으)세요)」、(~してください)という表現をよく使うようです。
例えば、食堂でご飯を出してくれた店員さんが、「맛있게 드세요(マシッケ トゥセヨ)」(日本語直訳:美味しく食べてください)などもあります。
最初、韓国で「예쁘게 입으세요.(イップゲ イブセヨ)」や「맛있게 드세요(マシッケ トゥセヨ)」という言葉を聞いたとき、少し変な感じがしました。しかし、言ってもらえると、その一言でなぜかハッピーな気持ちになる素敵なあいさつの一つだなと、今では思います。
似ているようで異なる日本と韓国の文化。共通点を見つけるのも楽しいですが、異なる文化を知るたびに、自分の世界が広がり、とても嬉しいです。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
eykim86@korea.kr