[東京=村山公子(日本)]
[写真=村山公子]
以前、私たちが韓国で行った息子のトルジャンチのお話です。
韓国では1歳の誕生日を祝う宴の事を「トルジャンチ」と言い、 盛大に行う風習があります。トルジャンチ専用の式場やホテルなどで結婚式のような形で親戚や友人を招待してお祝いをする方が多いそうです。
Kpediaで「トルジャンチ」の由来を調べてみると、韓国では昔、貧困なので赤ちゃんが生き延びる事が難しく、無事に1歳まで育った事とこれからの成長を願ってお祝いする風習だそうです。
ちなみに日本でも1歳の誕生日「初誕生」を祝う風習があります。一升餅を背負い、これからの健やかな成長を祈る伝統行事を行います。一升には「一生」が掛かっていて、おめでたいお餅と合わせることで、「一生食べ物に困らないように」「一生、健康でありますように」といった願いが込められています。
日本も韓国も1歳まで無事に育ってくれたことを感謝し、これからの成長を願うという点では同じですね。
私達夫婦は日本在住ですが、2018年に韓国でトルジャンを行いました。 結婚式を挙げていなかったこともあり、主人のご両親の要望で、トルジャンチと結婚式を兼ねて親戚や友人にお披露目という形で行いました。
式場の雰囲気はとてもアッとホームな感じです。皆さん割とラフな格好で参列する方が多いです。結婚式もそうですが韓国では日本のように正装して参列する方もいますが、割とラフな格好の方も多いのが日本と違うところです。
皆さんが食事や歓談を楽しむなか登場です! 私は韓国の伝統衣装のチマチョゴリを着用。主人も私もメイクさんに韓国風にバッチリメイクしてもらいました。
司会者さんが楽しく盛り上げながらトルジャンチが進んでいきます。着々と式が進行し、メインイベントの「トルチャビ」です。トルジャンチで必ず行われる最も大事なのが、このトルチャビ(돌잡이)!
トルチャビはお金(お金持ち)、聴診器(医者)、鉛筆(学者)、マイク(芸能人)、糸(長寿)、ボール(スポーツ選手)などが並んだトレイから子供が何を掴むかでその子の将来を占うもの。
我が家の息子は鉛筆を掴みました。将来は勉強が好きな子に育つかな?! 出席費用ですが、ご祝儀という形で皆さん出します。一般的に知人や会社の同僚だと5万ウォン(約5千円)、親しい友人などは10万ウォン(約1万円)が一般的だそうです。
日韓夫婦ということで韓国の文化を体験できとても良い思い出になりました。
いかがでしたか、韓国のトルジャンチ!日本と違って盛大にお祝いする風習がありとても興味深いですよね。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
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