韓国ミュージカル「キム・ジョンウク探し」上映のぷスター=韓国観光公社東京支社公式インスタグラム
[名古屋=宅間敬子(日本)]
近年、着々と人気を得ている韓国の演劇。ご覧になったことはありますか? 最近は、雑誌で特集されたり、オンライン講義や視聴ができたりと日本でも気軽に韓国の演劇を楽しめるようになってきました。
今回は5月30日から6月6日まで、韓国観光公社が運営するYouTubeチャンネルで無料で観覧した韓国の有名なミュージカル「キム・ジョンウク探し」をご紹介したいと思います。今回は、日本のミュージカル俳優の野島直人さんがナビゲーターとして務めてくれました。
小劇場で公演する「キム・ジョンウク探し」=(株)ネオ
[キム・ジョンウク探しのあらすじ]
7年前、運命の人に会うために旅立ったインド旅行で、女性は、運命の男「キム・ジョンウク」に出会い、ふたりは恋に落ちる。運命がふたりをまた会わせてくれると信じ、韓国で会う約束をするが、会うことはできなかった。初恋のキム・ジョンウクを忘れることができない女性は「初恋探し株式会社」 を訪問することに・・・
「キム・ジョンウク探し」は、2006年大学路にある、当時の예술마당(芸術広場、現在JTNアートホール)で公演をスタート。口コミによりチケットは連日完売、そして、数々の賞を受賞するほどの人気作品です。受賞歴を詳しく見てみると、2006年に第12回韓国ミュージカル大賞でオ・ナラが主演女優賞を受賞。2007年に第1回ザ・ミュージカル・アワーズで作詞/脚本賞をチャン・ユジョンが、助演男優賞をチョン・ビョンウク(改名し、現在はチョン・ジノ)が受賞しました。
「キム・ジョンウク探し」は、韓国ミュージカルの中で、初めて映画化された作品でもあります。2011年6月に日本で公開された「あなたの初恋探します」(イム・スジョン、コン・ユ主演)という映画をご存知の方も多いのではないでしょうか。映画の監督、演出は、ミュージカルの脚本、演出、作詞を手掛けたチャン・ユジョンが務めました。
演劇の街、大学路で長く愛されてきた韓国ミュージカル「キム・ジョンウク探し」=(株)ネオ
必要最小限のセットと、たった3人の演者が舞台をつくります。女性主人公、男性主人公、そしてマルチマン。主人公はもちろんですが、この舞台ではマルチマンがとても活躍します。その名の通り、マルチに役をこなすのですが、その数なんと21!話しには聞いていたものの、いざ見てみると、とにかく圧巻。3人しか舞台に立っていないはずなのに、まるで何人もいるかのような演技には本当に驚きました。
この作品は、韓国の演劇は見たことがないという方、ミュージカルは苦手という方には特におすすめしたい舞台です。まず内容が分かりやすい。そして、ミュージカルではありますが、歌はあまり多くないので見やすいと思います。
そしていつか、大学路へ足を運んでみてください。大学路にたくさんある小劇場は、舞台と客席が近く、一体感を感じることができます。韓国語が分からなくても、その場の雰囲気を楽しめるので、ぜひおすすめします。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
km137426@korea.kr