名誉記者団

2021.08.17

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韓国のカフェで飲んだコーヒー(左)、韓国のカフェで販売しているケーキとコーヒー(右)=村山公子撮影


[東京=村山公子(日本)]

韓国のカフェの多さを知っていますか?

私は初めて韓国に行くまで知りませんでした。初めて韓国に訪れた際に、その多さに驚きました!主要観光地だと、数百メートルに1件はあるのではないかというくらいあり、カフェの隣にカフェなんていうのもよく見かけます。ソウルから離れた場所でもカフェの数は日本と比べ物にならないくらい多いです。

最近では日本でもコンビニなどで手軽にコーヒーを購入できるようになり、街中でコーヒー片手に歩く人を見かけますが、韓国では以前から街中でコーヒー片手に歩いているサラリーマンや学生をよく見かけました。これはカフェの数が多いゆえの光景。

日本の都市部などではカフェが割と多いですが、お客さんがいっぱいで入れず、私自身もよくカフェ難民になりました。しかし韓国では至る所にカフェがあり、そのような心配が要りません。

なぜ韓国はカフェ文化が根付いたのか調べてみると、日本で言う喫茶店(다방、タバン)が70~80年代に庶民や学生に広がり、流行し始めたそうです。タバンでは、コーヒーに砂糖やミルクを入れた甘いコーヒーが一般的でした。
(出典:海外ZINE https://locotabi.jp/kaigaizine/drink-korea

その後、1999年に韓国のスターバックス1号店が利花女子大学近くでオープンしました。オープン当時は1杯2500ウォン(約250円)のコーヒーはとても高価な飲み物でした。(当時ジャージャン麺が1杯2500ウォンの時代)しかし、その後、急速にカフェが増えていきました。何故かというと、カフェという落ち着ける空間で休息の文化が根付いていったからではないかということと、韓国では、昼食は会社の仲間同士で食べるのが一般的で、あまり割り勘をせずに誰かひとりがまとめて支払うのが一般的。その代わり、支払ってもらった人が次の食後のコーヒーは支払うね!という流れが多いそうです。
(出典:KBS WORLD http://world.kbs.co.kr/service/contents_view.htm?lang=j&board_seq=369366

カフェで勉強している生徒たち==iclickart(上記の写真は著作権法によって保護されています。無断転載、転用、複製などの二次利用を固く禁じます。)


学生がカフェで勉強する姿もよく目にします。日本では「カフェでの長時間の勉強はご遠慮ください」と良く注意書きがありますが、韓国ではそのようなことはなく、カフェで勉強している学生が多いです。このことからカフェの需要が増えていったのではないのかと思います。(韓国にはなんと、勉強のための「スタディカフェ」というところも最近増えているそうです。) あとは開業する側の事情。韓国は事務職で早々に早期退職を余儀なくされることも多いようで、早期退職した人が簡単に開業できるカフェを選ぶ個人経営者も多いようです。(もちろんチェーン店も多いですが。)その代わり飲食店同様入れ替わりもとても早いです。数か月後に訪れると、閉店しているのを良く見かけました。

そんなカフェの入れ替わりが早い韓国なので、他のお店と差別化を図るカフェが多いのも特徴です。居心地のよいインテリアのカフェ、インスタ映えするスイーツやカップが可愛いカフェ、韓屋スタイルのカフェなど。

暑い夏を飛ばしてくれる韓国式のかき氷。これもカフェでよく食べるもの=村山公子撮影


私も韓国に語学留学していたころは、お気に入りのカフェで良く勉強していました。Wifiや電源完備で、カフェ自体広いところが多く、落ち着いた空間で勉強に集中でき、カフェラテ1杯で何時間もいても何も言われませんでした!

コロナ禍で渡韓がなかなか難しいですが、あとで自由に渡韓できるようになった際には、お気にいりのカフェを探してみるのも楽しいです。

*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr