BTS 2022 SEASON'S GREETINGS Preview Cuts=BTS公式Facebook
[大阪=大野瑠華(日本)]
世界で大活躍中の韓国の7人組ボーイズグループ「BTS(防弾少年団)」。もう12月に入り、2021年も残すところあとわずかとなりました。今回はBTSの2021年の活動や成果を振り返り、2022年はどうなるか展望してみようかと思います。
2021年 1月 NEW YEAR'S EVE LIVE=BTS公式Twitter
まず、2021年の幕開けは所属事務所であるHYBEの年越しコンサートでスタートしました。肩の手術後、静養していたメンバーSUGAも復帰して、元旦早々活力あふれるステージを披露しました。また、ソウルにて開催されたゴールデンディスクアワーズではアルバム部門大賞をはじめ、デジタル部門本賞、人気賞などを受賞し、特に大賞は4年連続で受賞するという大記録を残しました。
グラミー賞にノミネートされたBTS=BTS公式Facebook
2月にはMTV unpluggedに出演し、パフォーマンス力だけではない、歌やラップの実力を見せつけました。3月にはグラミーに出演、リモートでのパフォーマンスでしたが『Dynamite』を披露しました。受賞とはならずノミネートに終わりましたが、出演し自身の曲を披露したというだけでも大きな一歩だったと思います。なぜなら、グラミーは保守的だと言われ、アジアのアーティストが候補に挙がったことすらなかったからです。グラミー賞は音楽性に焦点を当てて候補や受賞者を決定するため、候補に挙がるだけでも栄誉だと言えます。
ルイ・ヴィトンのアンバサダーに就任したBTS=ルイ・ヴィトン公式ホームページ
また、4月にはグローバル有名ブランドであるルイ・ヴィトンのアンバサダーに就任もし、ワールドスターらしい人気を証明しました。
『Butter』Official MV Photo Sketch=BTS公式Facebook
5月にはデジタルシングル『Butter』を発売。『Butter』は、BTSがファンであるARMYに送る、鼓膜がバターのように溶けてしましそうになる甘いラブソングで、ポップで軽快なリズムが印象的なダンス曲です。
前作『Dynamite』の大ヒットもあり、期待や本人らのプレッシャーも大きかったのではないかと思いますが、そんな期待や負担も乗り越えビルボードHOT100では『Dynamite』を超える7週連続一位獲得という驚異的な記録を打ち立てました。通算では10回も一位の座に就き、2021年最も多く一位の座に輝いた曲となりました。また、同月に開催されたビルボードミュージックアワードでは4冠に輝き、さらに勢いをつけました。
6月には日本で新曲『Film Out』を収録した『BTS, THE BEST』を発売。日本のファンを喜ばせると同時に、世界のARMYにも『Dynamite』や『Butter』などとは一味違うしっとりとした魅力を改めてアピールしました。また、同月のデビュー日にはオンラインファンミーティング『小宇宙』を開催し、初披露のパフォーマンスをたくさん含むセットリストでARMYたちを熱狂の渦に巻き込み、同じ場所にはいれなくともファンと共に幸せな時間を刻みました。
BTS 『Permission To Dance』MV Photo Sketch=BTS公式Facebook
7月には『Butter』を収録したアルバムを発売しました。そこには、待望の新曲『Permission To Dance』も収録されていました。大人気アーティストであるエド・シーランも作曲に参加。軽快で楽しいダンスポップジャンルで、コロナ禍において疲れてしまった人々を癒し勇気を与えるような温かい曲です。手話なども交えた親しみやすさが際立つ振り付けで、一緒に踊りたくなるダンスに多くの人が魅了されました。
国連総会に出席=BTS公式Twitter
国連でのパフォーマンス映像から=国連公式Youtube
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領から「未来世代と文化のための大統領大使」に任命されたBTSが、9月には再び国連を訪れ演説を行いました。未来をテーマにSDGsについての発表を進め、未来への希望や可能性を信じること、一人一人ができることを実践することの大切さを訴えました。演説後には国連本部で録画された『Permission To Dance』のパフォーマンス映像が公開され、そちらもまたもや話題となりました。
BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE Photo Sketch=BTS公式Facebook
10月にはソウルでのオンラインコンサート「Permission To Dance On Stage」が開催されました。久しぶりのコンサートで磨き上げられたパフォーマンスを披露し、見ているARMYたちを笑顔にしてくれました。
AMAで3冠王となったBTS=BTS公式Facebook
11月にはAMAにて3冠、特に今年のアーティスト賞に輝くという快挙を達成しました。止まらない人気を証明すると同時に、この1年の成果が認められたといえるのではないでしょうか。観客も入れるようになった会場はBTS祭りとも言えるような状態で圧巻のステージでした。
また、11月末から12月初旬にかけて4日間、念願のオフラインコンサートがアメリカ・LAにて開催されました。この状況下なので行きたくてもいけないファンも多く、手放しでは喜べないという人も多かったかもしれません。実際にステージに立ち、久しぶりの有観客コンサートを楽しむ7人を見て、純粋に喜びを感じ幸せな気持ちになったARMYも多かったのではないかと思います。
BTSは2021年の一年間、韓国国内での活動よりも英語曲を発売するなどグローバルな活動に注力しました。コロナ禍にある世界に対して「変化を恐れなければ前に進むことができる」、「予想外のことが起きても可能性と希望を信じれば新しい道を見つけられる」などポジティブなメッセージを伝え続けました。BTSが全世界に与えた希望の光は偉大なものだったと思います。
韓国の7人組ボーイズグループ「防弾少年団(BTS)」=BTS公式Twitter
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
eykim86@korea.kr