[大阪=宮本理子(日本)]
[写真=宮本理子]
ベージュやホワイト、ペールトーンのパステルでまとめた韓国のカフェのようなインテリアが引き続き注目を集めています。これは今年1月14日Korea.netに掲載された、名誉記者の田村温子さんの「最近話題の韓国インテリア・韓国雑貨」でもよく紹介されています。韓国インテリアや雑貨が日本で人気となった背景には、韓国人インフルエンサーが発信するSNSの影響があるのだとか。
Instagramのハッシュタグ「韓国インテリア」で検索すると、46.5万件、「韓国雑貨」では27.2万件がヒット(2022年6月13日現在)。手軽に韓国風インテリアを取り入れるためのアイテムは、日本ではオンラインによる販売が中心ですが、雑貨をメインにした実際のショップも登場し、また100円・300円均一ショップでも韓国インテリアを意識したと思われる雑貨が販売されています。
Nulpum studioの店内
私が住む大阪・北堀江にある韓国雑貨店「Nulpum studio」は、2021年9月に実店舗をオープンし、韓国人オーナーが韓国からセレクトして取り寄せた品やオリジナルの文具・雑貨で10~20代の女性中心に人気を集めています。店内には透明の携帯ケースに挟んで使うカードやシール、お花が描かれた皿など、落ち着いた雰囲気のものがある一方、チューリップのブーケ・ハートの鏡などポップな雑貨が並べられていました。韓国で人気のインテリア総合サイト『오늘의집(オヌレチプ)』(アプリダウンロード数2500万以上)を参考に店を訪れる人も少なくないそうです。
同じく大阪・桃谷に2021年11月にオープンした「感性空間」は、韓国で人気の作家のブランド雑貨を揃えたセレクトショップ。今年3月に神戸店、4月に大阪・南船場店、6月中には沖縄で代理店がオープン予定と店舗を増やしています。壁一面のポストカードのディスプレイが印象的な店内。ゆるさが可愛いと人気キャラクターのグッズや、ペールトーンのメラニン食器など、部屋に置くだけで、そこがインスタスポットとなりそうな雑貨が並んでいました。
感性空間鶴橋本店の店内
このような雑貨を前にして、ふと韓国マカロンの色づかいが浮かんできました。韓国風インテリアにはマカロンの配色がヒントになるかもと感じたのです。そこでマカロンを思い浮かべながら、ウェーブ型のトレイをカルトナージュという厚紙工芸の手法を使って制作してみました。実際に韓国雑貨を手にすることができない方もいらっしゃると思います。皆さんも作り方を参考にして、ご自分のお部屋にあう色とかたちで作ってみてください。
ハンドメイドのウェーブトレイ
【ウェーブトレイの作り方】
材料 : 工作紙、ケント紙、コットン生地や革風の紙やリメイクシートなど
道具 : カッター、ハサミ、刷毛、ボンド、カッターマット、マスキングテープ
(ボンドは水で塗りやすい硬さに伸ばし、容器に入れて使用)
材料(左)と道具(右)
1.ウェーブ型を工作紙で3枚、ケント紙で1枚つくる。
工作紙にウェーブ型を描いて1枚カットし、これを型紙にして書き写したものを2枚、ケント紙で1枚つくる。ケント紙は書き写したラインより1mm内側をカットする。あまりカーブが急でない方が作りやすい。
カットした工作紙とケント紙
2. 側面部分の工作紙2枚(高さ2cm)、ケント紙1枚(高さ1.7cm)を用意。
2cm幅で、ウェーブ型の側面を1周できる長さに1cmプラスしたものを工作紙で2枚、1.7cm幅で工作紙と同じ長さのケント紙を1枚用意。後で長さは調節する。
3.布(または紙)をカットする。内底1枚、外底1枚、側面部分を2枚用意。
1と2.で作った工作紙・ケント紙よりも周囲を約1cm大きく準備する。
4.ウェーブ底に側面(工作紙で2周)を貼って成形する。
成型の手順
ウェーブ型工作紙を2枚貼り合わせる。厚み部分にボンドをつけて側面を貼っていく。マスキングテープをこまめに貼ると成形しやすい。最後は長さを調整し、突合せでカットしてマスキングテープで留める。2周目をボンドで貼る。
5.外側面に布を貼る。
外側面を貼る手順
外側の布を貼る。貼り終わりは端を曲げて貼る。上側はそのまま内側に倒して貼り、底側はピンキングはさみでカットするか、切り込みを入れると折り返しやすい。(見本では側面に革風の紙を使用)
6.裏打ちした内底を本体に貼る
内底用ケント紙にボンドを塗り、布を貼る。糊しろはピンキングハサミでカット。本体内底に、内底全体と糊しろの立ち上げ約1cmにボンドを塗って、ケント紙で裏打ちした内底を貼る。隅は角のあるへら等で押さえると綺麗に仕上がる。
内底・内側面を貼る手順
7.内側面に布を貼る
内側面用のケント紙の長さを調節。実寸よりも1mm短めにカットし、布を貼る。長辺は折り返して貼り、少しずつ裏にボンドをつけながら側面に貼っていく。貼り終わりは短辺も布を折り返して貼る。
8.外底を貼る
残っている工作紙に布を貼り、周囲を貼りくるむ。これを外底に貼る。
いかがでしたか? 韓国には韓紙工芸という今回の作り方に似た伝統工芸があります。インテリアのジャンルは異なってきますが、こちらも機会があればチャレンジしてみてください。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
km137426@korea.kr