色鮮やかに浮かび上がるネオンサイン=栗原みほ撮影
エンタメ系韓国酒場『K-LOVERS』の尾崎海斗店長(左)、韓国ドラマ「梨泰院クラス」に登場したお店「タンバム」のネオン看板=栗原みほ撮影、パク・ソジュン公式Instagram
それからこのネオン系韓国居酒屋が増えた裏には韓国ドラマが影響しているということは外せない。特に『梨泰院クラス』に出たパク・セロイの店「タンバム」を想像した人は少なくないだろう。
その世界中で人気が高まるが、韓流ワールドを演出できるネオン管。レトロなようで新しい。韓国でも流行っている昭和レトロ『ニュートロ』感もまた人気の秘訣なのかもしれない。
本来ネオン管はガラス管にガスを封入し、電極を取り付け電圧をかける。それによっておこる放電という現象により、ネオンの光は生まれるのだが、最近はLEDに着目し、ネオン管をイメージした電気で作る省エネタイプのネオンサインが増えてきている。
そこで、福岡に会社があるLEDネオン看板専門店、株式会社サンケイディライトの藤原さんにお話しをうかがいました。
―ハングルでの発注はあるか。
ある。福岡は韓国に近いため、昔からたくさんの韓国料理店があるので、コロナ禍前からハングル表記での注文はあった。ここ最近は、やはり韓国人気が上がり、飲食店だけに限らず、コスメ店や韓流ショップ、また韓国系のクラブなど韓国の物を取り扱う店が増え、ネオンサインの依頼も増えている。
―ネオンサインが好まれる理由は。
ズバリ、目立つ!オシャレ!灯りとしてではなく、主役になれるライト。お店側からすれば看板に注目を集め、興味を引き足を運んでもらうため。お客様の立場では癒される。写真を撮りたくなる。オシャレな空間で楽しい時間を過ごしたいなど。
このようなお話から韓国人気と、SNSで映える写真を撮る人が増えているという相乗効果もあいまってネオンサイン人気が高まったと言えるのではないだろうか。海外旅行に行きにくい今、国内にいながら韓国にいる気分を味わえる演出、また昭和レトロの時空を超えタイムスリップしたかのような懐かしい感じに皆、心が動かされるのだろうと思う。
⁂自宅で作る簡単LEDサイン
簡単LEDサインを作る過程=栗原みほ撮影
完成したもの=栗原みほ撮影