大型スーパにて1+1、2+1の販売の様子
[仁川=田村温子(日本)]
[写真=田村温子]
韓国情報専用のインスタに「1+1、2+1セール」の様子をアップした。
すると、韓国好きでコロナ前にはよく韓国に旅行に来ていた日本在住のフォロワーさんから「1+1懐かしい、いいなぁ、 羨ましい」との反響があった。
ちなみに「1+1、2+1」とは、1つ(または2つ)買うと1つ無料で付いてくるというものだ。主にコンビニや大型マートでよく行われるセールだ。
確かに+1の売り方は日本にはそう多くはなく、韓国特有な感じがある。日本でセールといえば、〇〇パーセントOFFや〇〇円値引きセールといったものがほとんどだ。
韓国では日本と同様値引き、そして「1+1、2+1」やおまけをつけたりすることが多いが、実はそれ以外にも様々な売り方がある。2つ以上購入時〇〇パーセント割引といったものから、3つ以上購入時1つあたりの値段が割引価格(たくさん買えば買うほどお得)になるものもある。
(左)2個以上購入時50%割引(同一価格イベントの差替購入可能)とある。2つ買えば1+1と同様だ。(右)買えば買うほどより安く!1つ購入7480ウォン、2つ購入5236ウォン、3つ購入3740ウォンの値札
ここで1つTIPをお話すると同メーカー、同じ価格であれば、全く同じものでなくても味違いのものを選ぶこともできる。これを교차구매(差替購入)という。교차구매가능(差替購入可能)と表示があれば、差し替えて購入できるので、今後韓国旅行を考えている方はこのワードは覚えておいて損はないだろう。
韓国で暮らし始めた当初、「2つも必要ないから1つの値段を安くして欲しい」と思うことがかなり多かったが、今は2つあってもどうせ使うからこの際に買っておこうと思うようになった。よく買うお気に入りのお菓子やトイレットペーパーなど絶対に使う消耗品、ケチャプなど期限が長いものであれば1つ多めにあっても使い切れるので+1で買っておいてもお買い得だ。
お菓子などはあればあるだけ食べてしまうので必要な分だけ買うのがベストではあるが、1つは自分たちで食べてもう一つは日本の家族に送るプレゼント用、友達へのお土産用として取っておくのも方法だ。
実はこのような販売方法はスーパーの食品だけでなはい。
テイクアウト用のピザであったり服や化粧品まで様々だ。化粧品店では試供品とは別に商品並みのおまけがついたり、マスクパックだと5+5、10+10などもあるから驚く。
おまけの内容は商品に関連したものが多いが、意外な組み合わせもある。
先日マートで驚いたのが、シリアルに折りたたみ傘であったり、コーヒースティックにトラベルセットがおまけとしてテープでくっ付けられていた。
基本のおまけエコバック2つとは別にテープでくっ付けられたトラベルセット
関連したものであれば、シリアルに保管用タッパーやシリアルカップ、スプーン&フォークセットなどなかなか豪華なものもある。コーヒースティックにタンブラーやマグカップというものも定番だ。特にシリアルのおまけが毎回多様で見ていて楽しい。
日本のおまけではあまり見ないが、韓国では定番の組み合わせとして「お酒に袋ラーメン」というものがある。下の2つには何もついていないので、おまけ付きは早い者勝ちだ。
値引きは日韓両国共にあり、これに加えて韓国では「1+1、2+1」、複数購入で割引、おまけ付など、日本ではあまり見ない様々なセールが日常的に行われている。
特に数をたくさん買わせようとする傾向、加えてお得感を感じさせ消費者の購買意欲を刺激させる販売方法が多い。
ただしセールで一見安く見えても実際に1つあたりの価格を計算してみると、普段とそう変わらない時もあるので気をつけなければならない。お買い得だ!と思っても、いったん冷静になって見定める必要がある。
韓国はセール・販売方法が多様で、心理的な販売マーケティングがとても上手だなと感じる。
*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
km137426@korea.kr