名誉記者団

2022.09.22

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[仁川=田村温子(日本)]
[写真=田村温子]

先日用事があり、久しぶりに明洞を訪ねた。
明洞へ行くのに空港鉄道(仁川空港とソウルを結ぶ地下鉄)を利用するのだが、大きなスーツケースを持った外国人がちらほら。懐かしい光景にマスクの下で頬が緩んだ。

8月の中旬だったので、ノービザで韓国訪問が可能になった時期である。
韓国は8月10日に開催されたグローバル観光フェスティバル「ソウルフェスタ2022」に外国人観光客を誘致するため、日本・台湾・香港の3カ国に対し、8月末までノービザで入国を許可した。現在はこれが延長され、10月末までノービザ入国が可能だ。(K-ETAの申請必要)

政府は「日本と台湾からの1日平均の訪韓者数が、8月は前月比で97%増加した」と効果を発表している。
(参考記事: https://www.jiji.com/jc/article?k=2022083100781&g=int

また韓国入国前のコロナ陰性照明も9月3日より不要になった。(現在、韓国入国後のPCR検査は必要)少しずつではあるが、コロナ前の状態に戻っている雰囲気で個人的にも嬉しく思う。

明洞に到着すると人はちょっと前よりも多く、すれ違いざまに日本語が聞こえたり、外国人観光客と見られる人が歩いていた。日本・台湾・香港のノービザ対象3カ国以外の観光客も見られた。

明らかに1年前とは違い大きく変わっていた。活気がありコロナ前の光景は、もうすぐそこまで来ている。

夕方になると屋台も出ていて、コロナ前までとはいかないが、多くの人で賑わっていた。



ただメイン通りから1本外れた道に入ると、店はほとんどが空き店舗、ガラーンとしていて人通りもない。メイン通りとの差がかなりある。メイン通りも人通りが多くなった割に、まだ空き店舗であるところが多い気がする。



現在の明洞について、コロナ前とは少し変わった点があるように感じる。それは、以前よりも明洞で韓国人をよく見かけるようになったということだ。

2021年クリスマスの時期になると、新世界デパートのイルミネーション前は多くの人で賑わった。 イルミネーションが綺麗なスポットとしてSNSで大注目を集め、明洞のホットプレイス(話題のスポット)となった。外国人よりも韓国人の方が遥かに多かった。

私も韓国人の友人と見に行ったが、人が多すぎてイルミネーションをバックに写真を撮るのにかなり苦労した。綺麗に映るスポットには大勢の人が待機しており、人ごみの中順番を待つことになる。



毎年変わらず美しいイルミネーションだが、こんなにも多くの人が集まっているのを見たのは初めてだったかもしれない。以前からここを知っている人や、明洞周辺で働いている人たちからすると「例年通りだけど何か変わった?」と思ったりもしたようだ。

今年のクリスマスも多くの人で賑わうことが予想される。

もうひとつの人気スポットは、明洞聖堂が見えるカフェである。

ここも映えスポットとしてSNSで広がり、韓国の若者たちの間で大人気だ。テラスはいつも人が多く席が埋まっているし、インスタグラムでもよく紹介されている。



私は1年前に活気のない明洞の街を見てこのように述べた。

韓国人から見て明洞といえば「外国人のための観光地」という認識が強いため、コロナでより大きな打撃を受けている。もう少し韓国人が近づきやすい街づくりを考えれば再復興への道へつながるのではなかろうか。また韓国ではSNSや口コミは影響力が強いため、トレンドを取り入れた映えスポット・街づくり等で話題を集めれば、今の状況から抜け出せるかもしれない。
(参考記事:https://japanese.korea.net/NewsFocus/HonoraryReporters/view?articleId=203708

いい流れを掴み、活気を取り戻していた。やはり明洞は魅力的な街なのだ。ゴーストタウンのようになっていた観光地に希望が見え始めた。

外国人観光客にとってはもちろん、韓国人にとっても明洞は人気スポットとして定着しつつあり、以前よりもさらに多くの人に愛される観光地になりそうだ。

*この記事は、日本のコリアネット名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。

km137426@korea.kr