【文・写真=いとう めぐみ】
みなさんは韓国ドラマで、黄色いラグビーボールのような形の果物を、カットして食べているシーンを見たことがありませんでしょうか。
あの黄色い果物の正体は、まだ日本では馴染みが少ない「チャメ」という韓国マクワウリで、韓国では夏の定番果物です。
夏の定番果物「チャメ」 右は追熟が進み黒点が出てきたもの
日本でも年配の方々は、マクワウリをよく召し上がっていた方も多いと思います。
しかしながらマクワウリの変種である韓国マクワウリ「チャメ」は、メロンのようにさっぱりとした糖度があり、非常に食べやすいものになっています。
カットしたみずみずしいチャメ
【旬の時期・産地・栄養成分について】
チャメは例年、韓国のスーパーには4月下旬ごろから出回りはじめ、最盛期は6月~8月です。
今年の旬はそろそろ終わりに近づいていますが、韓国・慶尚北道の星州(キョンサンプクド・ソンジュ)郡というところが産地として有名です。
果実はヒトがコラーゲンを生成するために必要なビタミンCをはじめ、カリウム・クエン酸、そして食物繊維や葉酸等が含まれています。
疲労回復と体を守るための栄養分も多く、カロリーも100gあたり40Kcal程度で、嬉しいポイントをたくさん持っている果物です。
【食べ方について】
食べ方は、ラグビーボール状の果実の左右のヘタを切り、くし切りにして食べる方法が一般的です。
しかし韓国国内のレシピサイトでは、様々な食べ方がしょうかいされていました。わたしは、ダイス状にカットした果肉を牛乳や氷と一緒にフードプロセッサーやジューサーにかけたスムージーと、果肉を扇切りにしてヨーグルトまたはマヨネーズと塩コショウで味付けしたサラダを作ってみました。
ジューサーにかけてスムージーにしたチャメ
シンプルに隠し味で少しマヨネーズを加えヨーグルトで和えたチャメ
幼児や高齢者には食べやすいダイス状にカットしたチャメ
【チャメの入手方法について】
日本のスーパーでは、まだ一般的ではないチャメですが、韓国農水産食品流通公社(https://www.atcenter.or.jp/)の発表によると、年間150トン前後のチャメが韓国から日本へ輸出されているとのことです。
主に韓国食材を扱うスーパーや韓国農協をはじめとしたオンラインショップ、一般的なスーパーの韓国フェア等で購入することができます。
筆者が韓国農協 日本支社サイトから取り寄せた星州産のチャメ
追熟が進み過ぎてくると果実全体に黒点が出てくるので、黒点があまり出てこないうちに食べきるのがベストです。
ちなみに一度に多くのチャメを消費できないという場合は、果実の一つ一つをしっかりラップで包んでからジッパー付きの保存袋に入れると冷蔵庫で、半月ほど保存が可能とレシピサイトのノウハウ記事に紹介されていました。
さっぱりして優しい甘みのチャメ。
ぜひみなさんも一度、召し上がってみてください。
*この記事は、日本のKOREA.net名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
hjkoh@korea.kr