【文・写真=いとう めぐみ】
ソウル中心部・光化門(クァンファムン)へと続く世宗大路(セジョンデロ)
1446年に訓民正音(ハングルの原型)を公布した世宗(セジョン)大王像と一緒に記念写真を撮る人でいつも賑わうソウル中心部の観光地です。
その世宗大王像の足下にハングルを身近に感じられる観光施設、「世宗物語」があることをご存知でしょうか?
今回はその「世宗物語」について、ご紹介します。
ソウル中心部・世宗大路のシンボル「世宗大王像」
ハングルの日/한글날(ハングルナル)とは?
韓国では毎年10月9日を「ハングルの日/한글날(ハングルナル)」とし、世宗大王が1446年に訓民正音(ハングルの原型)を公布した日を記念する大切な祝日として国の休日に定めています。
ハングルの日は、学校や会社も休みとなり、韓国各地でハングルの偉大さや大切さを伝える行事が行われます。
その“ハングル誕生”の歩みをより身近に感じられる場所のひとつが、ソウルの中心部・世宗大王像の足下にある「世宗物語」です。
世宗大王像の足下にある博物館
世宗(セジョン)大王像の背後にある小さな入口から地下へ降りていくと、世宗大王やハングルについて楽しみながら学べる「世宗物語(세종이야기)」が広がっています。
世宗大王像の背後にある「世宗物語」への入口
地下へは階段でのアクセスのほか、ご高齢の方や車椅子の方もスムーズに展示室へアクセスできるようエレベーターも設置してあります。
階段を降りると、外の喧騒を忘れてしまうほどの落ち着いた空気に包まれた展示室が現れます。
赤茶の柱を抜けると世宗大王の功績を紹介するパネルや、ハングルの形をモチーフにした体験アート等の展示が広がります。
「世宗物語」入口にある門
「展示内容が難しいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
今回、筆者は小学校低学年の子ども同伴で「世宗物語」を訪れましたが、子どもと大人が一緒に楽しめる体験型コンテンツが多くありました。
楽しみながら学べる展示がたくさん
透明のOLEDスクリーンにハングルが浮かび上がる装置・ハングルの成り立ちを多言語で紹介するコーナー・朝鮮時代の生活と当時の技術を分かりやすく伝えるパネル・そして世宗大王と擬似対話ができるデジタル展示など、楽しみながら学べるようになっています。
ハングルが浮かびあがるデジタル展示
世宗大王の好きな食べ物は?
特に世宗大王と疑似対話ができるデジタル展示ではスクリーンの中に浮かぶ質問集の中から訪問者が選んだ質問を 世宗大王が答えてくださるようになっていました。
「趣味はありますか?」という質問を選ぶと「本を読むことです」
「好きな食べ物はなんですか?」という質問を選ぶと「お肉が好きです」等と
画面の中にいる世宗大王が身振り手振りをしながら答えてくださり、
ハングルの原型を作った偉大な王様も趣味や好きな食べ物は現代を生きる私たちとあまり変わらないんだなと、世宗大王に親しみが感じられる展示になっていました。
世宗大王と疑似対話コーナーでの様子
他にも世宗大王と同じ衣装を着て記念撮影ができるコーナーがあったり、床にふわりとハングルが浮かぶデジタル展示では、子どもが歩こうとする先にあるハングルたちが避けて道を作るというユニークな仕掛けになっていたりと体験して楽しめる展示がたくさんありました。
また世宗大王などのイラストの巾着やキーホルダー等を作るワークショップ(有料)も楽しめる部屋もありました。
ハングルが道を作っていく仕掛けを楽しむ様子
展示ゾーンの一部には日本人だと少し緊張してしまう内容も確かに存在しますが、全体としてはハングルの原型を作った世宗大王の功績を多角的に知ることができ、子どもから大人までがデジタル体験を通じて楽しめる場所でした。
※展示はすべて無料(ワークショップのみ有料)
みなさんも光化門駅界隈を散策される際は、ぜひ世宗大王の足下に広がる「世宗物語」へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【世宗物語(세종이야기) へのアクセス方法】
・入場無料 ※ワークショップのみ有料
ソウル地下鉄5号線 光化門駅(광화문역) 2番出口すぐ
※出口を出てすぐに見える世宗大王像の背後に入口があります。
住所(韓国語 / 日本語) 서울특별시 종로구 세종대로 175 지하 2층
ソウル特別市 鍾路区 セジョン大路 175 地下2階
※なお、記事の情報は2025年12月執筆時点のものです。
訪問の際は最新の情報も併せてご確認ください。
*この記事は、日本のKOREA.net名誉記者団が書きました。彼らは、韓国に対して愛情を持って世界の人々に韓国の情報を発信しています。
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