8月29日、自分のカフェで「2018平昌冬季オリンピック·パラリンピック」の公式マスコットを描いたバリスタのイ・カンビン氏=ゾン・ハン撮影
[ソウル=ホ・ソミ、キム・ウニョン]
[動画=キム・シュンジュ]
「2018平昌冬季オリンピック·パラリンピック」の公式マスコットである「スホラン」と「バンダビ」が、コーヒーの上に浮かび上がり、白いクリームの中で笑っている。
コーヒーの上にホイップクリームの層を作り乗せ、その上に多様な果物シロップで描くクリーマート(Creamart)を始めたイ・カンビンバリスタが、「スホラン」と「バンダビ」を描いた。
スチームミルクで絵を描くラテアート(Latte Art)から進化された「クリーマート」はクリーム(Cream)とアート(Art)の合成語だ。
彼は、朝鮮を代表する風俗画家の一人である申潤福(シン・ユンボク、1758~1813)の「端午風情」、 フィンセント・ファン・ゴッホの「星月夜(The Starry Night)」、そして携帯メッセンジャーの多様なキャラクターをコーヒーの上に描いてきた。
名作を飲み込むような勘違いをさせる彼の作品は、SNSで話題となり、海外でも人気が高い。彼のクリーマートは、ロイター通信・ワシントン・ポスト、CNNなどで紹介された。
「自分なりのコーヒーが作りたくて『クリーマート』を始めた」とし、「全世界のコーヒーショップで『クリーマート』と出会いたい」と抱負を語った彼をインタービューした。
「2018平昌冬季オリンピック·パラリンピック」の公式マスコットを描いているバリスタのイ・カンビン氏=ゾン・ハン撮影
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クリーマートの語源は?
(ラテアートとは違って)冷たいコーヒーに多様な色で絵を描く「クリーマート」は、お得意さんの提案から名づけられた。
韓国で作った(コーヒー)メニューが全世界で販売できることを目標としている。「クリーマート」は、「アメリカノ」もしくは、「フラペチーノ」のように固有名詞として皆に分かってもらえるのが私の夢だ。
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ラテアートとクリーマートの違いは?
温度だ。ラテアートは、熱いコーヒーの上にスチームミルクで絵を描く。クリームアートは、冷たいコーヒーの上にホイップクリームの層を作り乗せる。その上に多様な果物シロップで描いて絵を完成する。
クリーマートで作られた申潤福の「端午風情(左)」、フィンセント・ファン・ゴッホの「星月夜」=イ・カンビンSNS
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時間が一番短くもしくは、長くかかる作品は?
一番時間がかからないのは、クマちゃんのキャラクターだ。たくさん描いたのでノウハウができた。
クリーマートを始めてから、一番時間がかかった絵は、申潤福の「端午風情」だ。7時間くらいかかった。ある放送局の要請で直径1メートルほどのコップに描いた。
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海外でも注目を集めているが、
韓国や海外の記者らとインタビューをし、SNS上でファンが増え続けている。という訳か、クリーマートに関するお問い合わせが多い。
2016年からは、中国・香港・台湾・カナダ・シンガポール・フィリピンなどの10人余りが、来韓して「クリーマート」教育を受けた。
「2018平昌冬季オリンピック·パラリンピック」の公式マスコットとバリスタのイ・カンビン氏=ゾン・ハン撮影
eykim86@korea.kr