小説「韓国に来たグランプ(仮題)」の主人公の衣装を着てポーズをとっているツォーマス・キュロ
[チョ・アラ、イ・ギョンミ]
[写真= Mika Tuominen
フィンランドの小説家ツォーマス・キュロ(Tuomas Kyrö)の新作「韓国に来たグランプ(仮題)」の背景は「2018平昌冬季オリンピック・パラリンピック(平昌冬季オリンピック)」が開かれる江原道の平昌(ピョンチャン)だ。
今年10月フィンランドで出版されるキュロの新作は彼の2014年作品である「変わり者の老人グランプ」の主人公が韓国を旅行する話を盛り込んでいる。
「韓国に来たグランプ」は80代の老人グランプが、ソウルで留学している孫娘に会うため、ヘルシンキ空港を出発することから始まる。
韓国行き飛行機で平昌冬季オリンピック組織委員たちに出会ったグランプは、冬季スポーツに関する自分の知識を自慢する。その後、グランプに平昌冬季オリンピック施設を点検する仕事が任される。
グランプはソウルと平昌・江陵(カンヌン)を訪れ、韓国の有名選手に会い、焼酎とキムチを食べる。そして、韓国に住んでいる孫娘のため、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)委員長に手紙を送り、韓半島の平和をもたらす。
小説を書く前ソウルと平昌を訪れた作家は、「韓国とフィンランドは共通点が多い」とし、「冬季スポーツの強国であるフィンランドは冬季オリンピックへの関心が高いため、スポーツを通じた両国の出会いに関する小説を書くことにした」と今回の新作について説明した。
フィンランドの小説家ツォーマス・キュロの新作「韓国に来たグランプ」の主人公は平昌冬季オリンピック施設を点検する役割を担当する。
- 韓国を小説の背景に選んだ理由は。
平昌オリンピックが開かれるからだ。去年、冬のスポーツに関する本を書いていて、日頃から関心の高い韓国で冬季オリンピックが開かれることを知った。子供の頃にテコンドーを習ったこともあり、1988ソウルオリンピックをテレビで見た。それで(いつか)韓国を背景にした本を書こうと思っていた。
- 平昌冬季オリンピックが開かれる競技場を見た感想は。
「江陵アイスアレーナ」で韓国人からスピードスケートとフィギュアスケートへの期待感を聞いた。とても貴重な経験だった。平昌の競技施設の準備は十分整っていた。
フィンランドの「ラハティ」であれ、オーストリアの「インスブルック」であれ、韓国の「平昌」であれ、競技場は似ている。しかし、その場所を特別に思わせるのは周りの環境だ。韓国の風景は北ヨーロッパの人に異国情緒を感じさせる。美しい山脈と木、海が調和している。
- 「韓国に来たグランプ」を通じて伝えたいことは。
韓国とフィンランドは共通点が多い。両国とも何もない廃墟から今の成長を成し遂げた。
小説の中のグランプは超高速成長を牽引してきた高年齢層を代表する人物だ。今の若者たちが豊かな生活を送れるようになったのは、親世代とその前の世代の恩恵であることを忘れてはならない。
- 新作の発売日は。
フィンランドでは2か月以内に発売される予定だ。韓国では平昌冬季オリンピックの直前に翻訳本を公開する。
- 一番好きなスポーツは?
全てのスポーツが好きだ。韓国のスピードスケートとフィギュアスケートについてはよく知っている。これからも興味を持って見守る。
新作を出版して、平昌冬季オリンピックを観覧する機会ができればと思う。
-「コリアネット」の読者に一言。
冬季スポーツは直接見に行く価値があるので、ぜひ平昌へ言ってオリンピックを観覧することをおすすめする。
また、フィンランドにもぜひ来てほしい。フィンランドに来る時は、必ず焼酎1本を持って来てほしい(笑)。フィンランド人とすぐ仲良くなれる。
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