先月15日に地震が起きた浦項市に直接カイロなどを送った岩田恵さん
[イ・ギョンミ]
[写真=岩田恵]
「東日本と九州地方の地震の時、韓国の方々も助けてくれたでしょう。考えとお金が少しあるならば別にすごいことではないのです」
先月15日、韓国南東部にある慶尚北道の浦項(ポハン)市で強い地震があった。地震の規模を示すマグニチュード(M)は5・4。これを受け、岩田恵さんはツイッターを通じて地震に関するマニュアルを配信して、カイロを購入して救援物品受付所に直接送った。この話は韓国メディアによって何回も報道された。
愛知県に住む29歳の派遣社員である彼女は、「韓日恵(ハン・イルヘ)」とのハングルのペンネームがあるほど、ハングルが好きで韓国への関心が高い。
地震が起きてから2週間以上の時間が経ったが、今も浦項に届いている支援物資や義捐金などについて、「私はただ約500個のカイロを送っただけで、本当にすごい方は、後から大量のカイロを送った日本の方や大口寄付をされた方、現地で活動しているボランティアスタッフなどです」と謙虚な態度を見せる彼女。コリアネットとの書面インタビューにも日本語およびハングルで答え、韓国への愛情が感じられた。岩田さんは韓国人を始めとする外国人観光客のための仕事がしたいという希望もある。
―先月地震が起きた浦項に地震に関するマニュアルやカイロなどを送ったきっかけは。
韓国で比較的大きな地震が起きたというニュースを見て、被災者たちが寒さに苦しんでいることを知った。韓国は地震に不慣れな国であることを知っていたので、その助けになるようなものが必要ではないかと思った。東日本と九州地方の地震の時、韓国の方々が助けてくれた。考えとお金が少しあるならば別にすごいことではない。
独学で韓国語を習得したという岩田恵さんは、スマホのカバーもコーヒーのタンブラーも訓民正音のデザインのものを使っている。
―韓国語で浦項市に連絡を取った。また、「韓日恵」とのハングルペンネームがあり、韓国語でブログを運営するほど韓国への関心が高いようだ。ペンネームの意味と、韓国に興味をもつようになったきっかけは。
「韓」国語ができる「日」本人である「恵」の略だ。韓国語は、大学の外国語科目として選択しましたが、ほとんど一人で勉強した。中学生の時から韓国語に関心を持った。ハングルは何か記号か暗号のような形だと感じた。文字が不思議で面白く、このような言語ができるようになったらカッコよく見えると考えた。それで韓国語の勉強を始め、韓国が好きになった。それで今はスマホのカバーもコーヒーのタンブラーも訓民正音のデザインのものを使っている。
―周りの反応は。
実は、私の母は韓国に対してあまり良いイメージをもっていない。私が浦項にカイロを送ったこと、またメディアに報じられたことに対しても同じだ。しかし、今はまず、このような反対を受けながらもできることをしようと思った。
―最後に伝えたいメッセージは。
災害者の皆さんだけでなく多くの人々、より良い未来のためできることがあるなら、どんなに小さいことでもいいから一つでもするようにしてみて。
km137426@korea.kr