ひと

2020.04.21


世界に広がっている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ19)。韓国政府や韓国国民がこれまで助け合い、寄り添い合ってコロナ19を乗り越えようとするエピソードを描いた動画「韓国は不思議な国?」がネットで話題となっている。その不思議な国で活動している不思議な人々。彼らの不思議な話に耳を傾けてみよう。


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先月11日、地下鉄4号線の烏耳島駅で防疫活動を行う許洪天さん


[キム・ヨンドク、キム・ウニョン]
[写真=本人提供]

中国人の許洪天(シ・ホンティエン、38)さんは、京畿道の始興市にある幼稚園や公園、駅などで防疫作業を行うボランティアとして活動している。

許さんは、2009年に韓国に移住し、貿易(お酒)に関する仕事をしてきた。しかし、コロナ19拡大の影響で仕事が減り、苦境に陥っていた。ただ、状況が収まるのを待ってはいられない、誰かを助けたいという気持ちで、ボランティア募集に申し込み、防疫作業を行うようになった。

先月16日、地下鉄4号線の正往駅で防疫活動を行う許洪天さん


許さんは、先月5日から毎日およそ4時間、人が集まる場所で防疫作業を行っている。「噴霧器(20リットル)をかつぐと肩にあざができたりするが、やりがいがあってうれしい」とし、「コロナ19が終息するまで続けたい」と話した。

許さんは、家族や周りの人々が励ましてくれることに感謝し、韓国政府が推進している日常生活での防疫を守り、これからも消毒に集中してほしいと述べた。そうすることで、コロナ19との戦いにきっと勝利すると強調した。

kyd1991@korea.kr