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2024.03.12

KOREA.netのオフィスで行われたオンラインインタビューで、IUの写真を見せてくれるジェブ・ラテット氏=4日、ソウル、イ・ギョンミ撮影

KOREA.netのオフィスで行われたオンラインインタビューで、IUの写真を見せるジェブ・ラテット氏=4日、ソウル、イ・ギョンミ撮影


[イ・ギョンミ]

何かを強く願えば、その願いは必ず叶うという。その言葉通り、強く願っていたことが叶った人物がいる。普通なら一生会えない憧れのスターに会えることになったのは、「ユエナおじいさん」として有名になった米国人のジェブ・ラテット(Zev Rattet)氏。(ユエナとは、IUのファンクラブ名であり、ファンを称する言葉)

「私がIUのコンサートにいけるなんて、信じられない!今も鳥肌が立つくらい。人生最高の瞬間」

4日、KOREA.netのオンラインインタビューに応じたラテット氏は、「IUの音楽やドラマはもちろんのこと、韓国の料理や文化が私の人生を豊かにした」と話した。その姿からは、韓国への愛情がひしひしと感じられた。

米カルフォルニア州・サンフランシスコ湾に住むラテット氏は、40年間プログラマーとして働き、2018年に引退した。その後、感情表現が豊かで、気持ちをストレートに伝える韓国ドラマにはまり、今まで250本以上の韓国ドラマを見た。約1カ月前からは「Zev Does KDrama」というYouTubeチャンネルを運営し、自分の推しのIUに関する動画、スンドゥブチゲやキンパなどの韓国料理を作る動画などを投稿している。

ラテット氏が投稿した、「ユエナに入会する方法を教えてほしい」という動画が話題になり、これを見たIUが21日、自分のインスタグラムに「米国で行われるコンサートに、ラテット氏を招待したい」というメッセージを書いた。

IU(左)、IUからコンサートの招待を受けて喜ぶラテット氏=IU公式フェイスブック、YouTubeチャンネル「Zev Does KDrama」

IU(左)、IUからコンサートの招待を受けて喜ぶラテット氏=IU公式フェイスブック、YouTubeチャンネル「Zev Does KDrama」


IUからの招待コメントをみて、「うれしくて心臓が止まりそう」と喜ぶラテット氏の動画は、再生回数13万回を超え、800以上のコメントが寄せられた。そのうち、半分以上は、韓国語のコメントだ。「私のことを『おじいちゃん』と呼び、良いコメントをたくさん残してくれて、感動した。翻訳機を使って全部読んだ。韓国語の勉強も始めた」

先日、韓国人が運営する近所のクリーニング屋を訪れてびっくりしたという。店の主人が、ラテット氏が韓国のニュースやテレビに取り上げられ、有名になったことを話してくれたからだ。ラテット氏は「今も心が弾む」と話しながら笑った。

ラテット氏が自分でチケットを購入した最後の公演は、英ロックバンドの「ピンク・フロイド」のコンサートで、なんと35年も前のことだそうだ。最近はどのようにしてチケットを購入するのか、全くわからないが、ラテット氏は心配していない。IUの所属事務所とすでにメールでやり取りし、事務所側が手続きをしてくれると言われたからだ。

韓国文化とIUに出会ったことで、今までとはまったく違う、新しい人生を送っているラテット氏。インタビューの間、ずっと笑顔を忘れなかった彼は、最後にこう語った。 「皆さん、ぜひ韓国ドラマを見てください。そして、韓国の文化に関心を持ってください。韓国文化に出会うことで、必ず幸せになれるはずです」

km137426@korea.kr