「新たな朝鮮半島時代を切り開く統一を準備することが必要です」
パク・クネ(朴槿恵)大統領は25日、就任から1周年を迎えて談話文を発表し、「大統領直属の統一準備委員会を発足させ、体系的で建設的な統一のあり方を模索していきたい」と述べた。
25日、就任から1年を迎えて行われた経済革新3カ年計画談話文の発表で、パク大統領が「統一準備委員会」の発足について説明している(写真提供:大統領府)
パク大統領は、「私は新年の記者会見で、“南北統一は大当たり”と述べた。朝鮮半島の真の平和と大韓民国の大きな飛躍を実現するには、朝鮮半島の新たな時代を準備することが必要」と強調した。そして、「私は今後、朝鮮半島の平和と統一に向けた礎石を固め、朝鮮半島の統一に向けて全力で取り組んでいきたい」と述べた。
25日、パク大統領が「統一準備委員会」の発足に関する発表で、同委員会の必要性と役割について説明している(写真提供:大統領府)
パク大統領は、「ここ(統一準備委員会)で朝鮮半島の統一を準備し、南北間の対話と民間交流の幅を広げていく計画だ。外交・安全保障や経済・社会・文化といった様々な分野の専門家や市民団体など各界各層が参加できるようにし、南北統一を巡る国民的議論を取りまとめ、具体的な“朝鮮半島統一”に関するビジョンをつくっていきたい」と述べた。また、「そうすれば、南北間、世代間の統合が図られ、新たな時代の大統合が実現するはず」と述べた。
パク大統領が提示した「統一準備委員会」の役割は、南北統一への国民のコンセンサスの形成と統一に向けた具体的な準備の2つに分けられる。
そのために、パク大統領は統一準備委員会にあらゆる層を参加させ、幅広い世論を受け入れることを明らかにした。統一に関する民間の専門家だけでなく、市民団体も網羅した統一準備委員会は、公開の場での議論を通じて統一への認識を統合する。そうして69年もの間、分断されたままの南北間の認識の間隙を埋め、韓国で統一を望む世代間の温度差を縮める役割を果たす。
25日、パク大統領は、「統一準備委員会は、国民のコンセンサスの形成と統一に向けた具体的な準備をする役割を果たす」と述べた(写真提供:大統領府)
準備委員会のもう一つの大きな役割である「具体的な準備」について、パク大統領はドイツを例に挙げ、統一に向けた徹底した準備が必要であることを力説した。パク大統領は、「私たち(韓国)よりも先に統一を果たしたドイツも、長い時間をかけて一つずつ準備することによって統一を実現することができた」と強調した。
そして、「統一の準備」について、「民間団体やNGOだけでなく、必要であれば海外のNGOの支援も受けながら準備しなければならない。深い研究と多くの準備が必要だ。そうすれば、試行錯誤を繰り返す必要が少なくて済み、統一が南北両国の国民に祝福をもたらすのではないかと改めて考えた」と強調した。
コリアネット チョン・ハン記者、ユン・ソジョン記者
hanjeon@korea.kr