政策

2014.07.28

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パク・クネ(朴槿恵)大統領は25日、東京都の舛添要一知事と会談し、両国の歴史問題など懸案について意見を交わした。

パク大統領は、「両国民は友情を分かち合いながら交流を続けてきたが、このところの政治的問題によって両国民の間に溝ができたようで残念に思う。日本の一部の政治家らの不適切な言動が両国関係を厳しくしているが、正しい歴史認識を共有することによって両国関係がさらに発展するよう、舛添知事が先頭に立って取り組んでほしい」と要請した。特に、従軍慰安婦問題については、「普遍的な女性の人権問題として、日本が真摯な態度で取り組むことで解決への道を切り開いてほしい」と述べた。

지난 25일 박근혜 대통령은 마스조에 요이치(舛添 要一) 도쿄도 지사를 접견했다. (사진: 청와대)

パク大統領(右)は25日、東京都の舛添知事と会談した(写真提供:大統領府)



舛添知事は、6月のセウォル号沈没事故について、ソウル、水原、安山の合同焼香所を訪問し、東京都民の代表として韓国民に心から哀悼の意を表した。東京第2の韓国学校の設立については、新しい韓国学校の建設が実現するよう、東京都知事として全力を尽くして取り組んでいきたいと述べた。

舛添知事は、韓国側が懸念する一部の日本人によるヘイトスピーチ(hate speech)について、「非常に恥ずべき行為だ。東京都はこの秋に“人権週間”を制定し、人権啓蒙への取り組みを進める計画」と述べるとともに、「2020年の東京五輪を前にそうしたヘイトスピーチが続くのであれば五輪を開催する資格はないという覚悟を持ち、少なくとも私の東京都知事在任期間中は東京都に住む韓国人はじめ外国人の安全を守る」と説明した。

パク大統領は、日本国内での一部の団体による反韓デモは、隣国の感情を傷つけ、日本の国際的イメージを失墜させる可能性があると懸念を示し、東京都を挙げて在日韓国人の生業と安全が危険にさらされることのないよう、万全な対策を立ててほしいと要請するとともに、一般の日本国民は嫌韓行動に反対しているというメッセージを韓国民に伝える方法はそれしかないと述べた。これに対して舛添知事は、この問題で苦しんでいる東京都内のコリアタウンの人々の状況改善に向けて取り組んでいきたいと答えた。

舛添知事は、2018年の平昌冬季五輪と2020年の東京五輪に備え、韓国の五輪開催の経験と先進IT技術を共有し、両国の五輪の成功に向けて協力しようと呼びかけた。これに対してパク大統領は、平昌冬季五輪、東京五輪のように、アジアで相次いで五輪が開催されるのは異例のことで、これを機にシナジー効果が発揮され、アジアのスポーツ発展と経済発展に貢献してほしいと述べた。

지난 25일 박근혜 대통령은 마스조에 요이치(舛添 要一) 도쿄도 지사를 접견하고 한·일 역사문제 등 현안을 논의했다. (사진: 청와대)

25日、パク大統領(右)と東京都の舛添知事が会談し、両国の歴史問題など懸案について意見を交わしている(写真提供:大統領府)



舛添知事は、来韓直前に安倍晋三首相と会談し、「日韓関係は非常に重要な関係で、未来志向の関係を構築する必要がある」と述べたところ、安倍首相自身もそう考えており、来韓時にパク大統領との会談が実現したら、「日韓関係の改善に向けて努力したい」という安倍首相の意志をパク大統領に伝えてほしいと言われたと述べた。

パク大統領は、「韓日両国は北東アジアの平和と繁栄に向けて協力すべき友邦で、私は政権発足時から両国関係を重視する立場を表明してきた。正しい歴史認識が基にならなければ真の信頼関係を築いていくことは難しい。正しい歴史認識を基に真の信頼関係が築かれ、両国関係のさらなる発展を望む」としたうえで、「どの国にも領土と歴史がある。領土は国民の体であり、歴史は国民の魂だ。魂が傷つけられれば根本が揺らぐ。両国は地理的にも歴史的にも緊密に交流してきたが、政治が両国民の間に溝をつくってはならないと思う」と述べた。

コリアネット ウィ・テックァン記者、イム・ジェオン記者
whan23@korea.kr