3日に開かれたDMZ世界生態平和公園学術会議で、関連機関の研究員らが公園建設のあり方について議論している
非武装地帯(DMZ)の生態平和公園建設に向けた学術会議が3日に統一研究院で開かれた。
統一省や統一研究院、国立公園管理公団、カトリック大学、グリーン技術センター、国土研究院など約10の関連機関の研究員らは、「生態と平和協力の新たな模索、DMZ世界生態平和公園」というテーマで発表と会議を行った。
3日に開かれたDMZ世界生態平和公園学術会議で、統一研究院のチョ・ミン氏が挨拶している
統一研究院の研究本部長を務めるチョ・ミン氏は、「2014年は南北統一に関する重要な課題が提起された年だ。年初めのいわゆる“統一大当たり論”、ドレスデン構想、統一準備委員会の発足、そしてパク・クネ(朴槿恵)大統領が国連総会での演説でDMZ世界生態平和公園建設の必要性を改めて強調した」と述べた。そして、「DMZ世界生態平和公園は、信頼を実践する具体的な平和協力構想だ。(公園建設事業には)朝鮮半島を超え、アジア・パラドクスの解消に向けた北東アジアの生態、平和、協力の出発点という国際的な意味も含まれている」と述べた。
チョ氏は、「南北分断以来60年間、DMZは自ら完璧な生態系を保存してきたが、(これからは)朝鮮半島における信頼と協力の空間にし、ひいては北東アジアの生態、平和、協力の文化を先導する地にする必要がある」と強調した。
3日に開かれたDMZ世界生態平和公園学術会議で、統一研究院のチョ・ハンボム氏が「生態・平和協力における韓国のモデル、DMZ世界生態平和公園」というテーマで発表している
「生態・平和協力における韓国のモデル、DMZ世界生態平和公園」というテーマで発表した統一研究院のチョ・ハンボム氏は、「DMZ世界生態平和公園建設で最も重要なのは平和だ。世界には貴重かつ多様な生態公園が多くあるが、平和を象徴するのは朝鮮半島のDMZ世界生態平和公園だけ」と述べた。彼は、「DMZ世界生態平和公園は、DMZに関係する生態平和関連の資料の管理・活用(Archives)、学術研究(Library)、展示(Museum)、参加型文化活動を複合させた滞在型公園にすべきだ。単なる公園ではなく、南北統一と国の発展戦略の観点からアプローチし、南北統一はもとより、アジア・パラドクスの解消とユーラシア連携の拠点として発展させる必要がある」と述べた。
3日に開かれたDMZ世界生態平和公園学術会議で、関連機関の関係者らが公園構想に関する発表を聴いている
この日の学術会議では、カトリック大学のチョ・ドスン教授やグリーン技術センターのイ・ヒョンスク氏、江原発展研究院のキム・ボムス氏、京幾開発研究院のチェ・ヨンファン氏、国土研究院のイ・サンジュン氏が、DMZ世界生態平和公園の構想について提案・発表した。
記事・写真:コリアネット チョン・ハン記者
hanjeon@korea.kr