政策

2014.12.22

他の言語で読む
韓国人の余暇時間は増える一方、労働時間は減少している。週休2日制・学校週5日制の拡大実施が余暇時間の増加に影響を与えたことが分かった。

文化体育観光省が発表した「2014国民余暇活動調査」によると、韓国人が今年1年間、余暇のために過ごした時間は平日3.6時間、週末5.8時間で、余暇のために使った費用は平均13万ウォンとなっている。これは、2012年の調査の平日3.3時間、週末5.1時間、余暇費用12万5000ウォンに比べてそれぞれ0.3時間、0.7時間、5000ウォン増えたもの。

余暇活動のタイプ別に見ると、休憩(62.2%)、趣味・娯楽(21.2%)、スポーツ(8.5%)の順となっている。それぞれの割合を2012年と比較すると、休憩は59.3%から62.2%に、趣味・娯楽は20.9%から21.1%に、スポーツ観戦は0.9%から1.6%に増加した。

個々の余暇活動の形態では、余暇時間に楽しんだ活動として、テレビ視聴(51.4%)が最も多く、次いでインターネットとSNS(11/5%)、散歩(4.5%)、ゲーム(4.0%)の順となっている。女性が男性より、年齢が高いほどテレビ視聴と答えた人の割合は多く、男性は女性に比べて「インターネット検索」「ゲーム」と答えた人が多かった。
leisure1_kr_L.jpg



leisure21_kr_L.jpg

자료: 문화체육관광부, 한국문화관광연구원

データ提供:文化体育観光省、韓国文化観光研究院


平均の休暇日数は6.0日で、2012年の5.1日に比べて0.9日増えた。1週間当たりの平均労働時間は47.2時間で、2012年の49.1時間から1.9時間減っている。

こうした余暇時間の増加には、週休2日制・学校週5日制の実施が大きく影響した。2014年における週休2日制の実施比率は45.8%で、2012年の36.4%に比べて9.4%増えている。回答者は、週休2日制実施以降の生活の変化として、家族と一緒に過ごす余暇時間の増加(45.6%)を最も多く挙げた。自己啓発の増加(31.5%)、余暇消費支出負担の増加(26.0%)がその後に続いた。

また、学校週5日制の実施以降、余暇時間が増えたと回答した保護者の割合は39.2%、児童・生徒の割合は16.5%となっている。51.3%の児童・生徒と41.9%の保護者が、学校週5日制の実施後、余暇に対する満足度が高まったと答えた。

余暇の活性化のために重要と考える政府の政策については、「レジャー施設の拡充(63.6%)」をあげた人が最も多く、次いで「余暇プログラムの開発・普及(61.4%)」「余暇専門人材の養成・配置(44,8%)」「疎外階層の余暇活動の支援(41.8%)」の順となっている。

一方、韓国文化観光研究院が調査した韓国人の文化余暇幸福指数は平均70.1点となっている。文化余暇幸福指数とは、文化余暇を通じてどれくらいの幸せを感じることができるかを数値化したもの。同指数は、個人の状況(余暇・費用)、資源(余暇施設)、参加(余暇活動)、態度(余暇に対する認識)、満足度(余暇生活全般)などからなっている。

分野別の文化余暇幸福指数をみると、男性(70.5点)が女性より(69.7点)、20代(72.6点)が70歳以上より(65.6点)高くなっている。また、世帯所得600万ウォン以上の高所得者(73.1点)が世帯所得100万ウォン未満の低所得者より(64.2点)高く、大都市居住者(70.6点)が地方居住者より(68.2点)高くなっている。

コリアネット ユン・ソジョン記者
arete@korea.kr