パク大統領(右から2人目)が9日、アイスランドのグリムソン大統領(左から2人目)との首脳会談に臨んでいる
韓国とアイスランドが欧州とアジアをつなぐ北極海航路の開拓に向けて連携を強化することで一致した。
パク・クネ(朴槿恵)大統領は9日、青瓦台(大統領府)でアイスランドのオラフル・ラグナル・グリムソン大統領と首脳会談を行い、北極海航路の開拓に向けた連携強化とともに、北極政策に関する計画について相互協議する政策協議会の設置を来年から推進することで一致した。
従来の航路と北極海航路を比較すると、プサン(釜山)からオランダ・ロッテルダムまでの距離は2万2千キロから1万5千キロと約30%、運航日数は40日から30日と10日、それぞれ短縮される。
また、両首脳は、環境にやさしいエネルギーに関するウハウと技術を共有するとともに、気候変動への対応に向けた国際的取り組みを強化することでも一致した。
パク大統領は、「アイスランドは持続可能な北極開発に大きく貢献しており、クリーンエネルギーによってエネルギー自立を実現させている。今回の会談がそうした分野での連携強化も含め両国間の実質的な協力を強化する場になることを期待する」と述べた。
これに対してグリムソン大統領は、「アイスランドが2013年に創設した北極サークル会議(Arctic Circle Assembly)は、北極関連最大の会議体として毎年成長してきた。そうした点で韓国は大変重要な役割を果たしている」と答えた。
記事:コリアネット ソン・ジエ記者
写真提供:青瓦台
jiae5853@korea.kr
パク大統領(右)が9日、青瓦台でアイスランドのグリムソン大統領と握手を交わしている
パク大統領が(左)が見守る中、グリムソン大統領が青瓦台の芳名録に記帳している