3日、朴槿恵大統領とエジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシー(Abdel Fattah Said Hussein El Sisi)大統領による首脳会談が開催された。
朴大統領は、国連安全保障理事会非常任理事国であるエジプトが対北制裁決議案の採択過程で積極的に貢献したことについて謝意を表した。これとあわせて、北韓の4度目となる核実験と長距離ミサイル発射と関連し、エジプト外務省が非難声明を発表して点についても感謝の意を伝えた。

3日、朴槿恵大統領(右)とエジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領による首脳会談が開催された
これに対しアッ=シーシー大統領は「エジプトの声明は北韓の核実験発表に対する懸念だけでなく、核不拡散体制に対する新たな脅威、韓半島の緊張高潮、軍備競争の可能性などを踏まえて発表したものだ」と説明した。
今回の首脳会談では韓国-エジプト共同宣言が採択され、30億ドル規模のインフラ・ファイナンスにおける了解覚書(MOU)を含む産業・通商、教育、開発、法務、港湾協力など諸分野に渡る計9件の了解覚書が締結された。

3日、朴槿恵大統領とエジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領の参加の下、両国の政府関係者が教育分野協力における了解覚書に署名している
アッ=シーシー大統領は「エジプトでは韓国は国民と政府がひとつになって偉大な成果を生んだ模範的な国として知られている。韓国の協力の下、韓国の経験を学びたい。経済だけでなく教育、文化、歴史など様々な分野に渡り幅広い交流がなされることを期待している」と話した。
朴大統領は原発や新エネルギー分野におけるエジプトとの協力の必要性を強調、海水淡水化などの新しいプロジェクトにおける協力にも期待を示した。とくに、環境対応型エネルギータウンのビジネスモデルについて詳しく説明し、エジプト政府の推進する新都市事業などへの同モデル適用の可能性についても話した。
アッ=シーシー大統領はエジプトがアフリカ、ヨーロッパ、中東を繋ぐ要地である点に注目し、産業団地の育成や物流センターの建設の計画を推進していると述べ、これに対する韓国企業の関心を求めた。
コリアネット ウィ・テックァン記者
写真:青瓦台
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