政策

2016.05.29

朴槿恵大統領が27日、アディスアベバのアフリカ連合本部で特別演説をしている。朴大統領は包括的協力を目指す韓国の対アフリカ協力における青写真について語った

朴槿恵大統領が27日、アディスアベバのアフリカ連合本部で特別演説をしている。朴大統領は包括的協力を目指す韓国の対アフリカ協力における青写真について語った



朴槿恵(パク・クネ)大統領は27日、韓国首脳としては初めてアフリカ連合(AU)を訪問、「協力のパートナーシップ」に向けた韓国の対アフリカ政策ビジョンを提案した。

朴大統領は「韓国はアフリカの共同発展のパートナーであり、信頼できる友達になる。この半世紀、数多くの試行錯誤を経験した韓国の開発経験をアフリカと共有したい」と述べた。

これを実現するための教育を強調しながら朴大統領は「双方向1万人交流計画」を発表した。とくに青年と女性の雇用機会を拡大するために「今後5年間、アフリカの人材6千人に韓国やアフリカで教育・トレーニングを受ける機会を提供し、韓国のボランティア団4千人をアフリカに派遣する」と話した。

アフリカ連合本部の関係者らが朴大統領の特別演説を傾聴している

アフリカ連合本部の関係者らが朴大統領の特別演説を傾聴している



また朴大統領は「保健、飲食、文化などの機能を持つトラックが多様な地域の住民たちを訪ね様々なサービスを提供し、互いの文化を紹介し合いながら韓国とアフリカが心で通じ合うようになってほしい。セマウル運動と恩恵者を自ら訪問する新しいタイプの移動型開発協力事業である『コリア・エイド』でアフリカ発展に貢献したい」と述べた。

なお、北核問題や紛争、テロなどの国際社会における問題に対するアフリカとの共同対応に対する期待も示した。朴大統領は「アフリカの多くの国が北韓の挑発を強力に糾弾し、国際協調に参加したことに感謝する。アフリカは『アフリカ非核兵器地帯条約』を導き出した経験を持っているだけに、今後も北韓が核開発を放棄するよう、協力してほしい」と要請した。

韓・アフリカの平和協力については「韓国はアフリカの平和を実現するために1993年、国連平和維持軍をソマリアに派遣し、西サハラ、アンゴラに続き現在は南スーダンに290人余りの工兵部隊を派遣している。アフリカの海賊撲滅と平和維持軍の派遣拡大も共に続けていきたい」と話した。

コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:青瓦台
翻訳:イム・ユジン
arête@korea.kr

27日にアディスアベバのアフリカ連合本部を訪問した朴大統領

27日にアディスアベバのアフリカ連合本部を訪問した朴大統領