政策

2016.07.29

インドネシア・ジョグジャカルタ州のセマウル運動のモデル事業地域で、韓国とインドネシアの政府関係者らが環境改善事業について議論してる

インドネシア・ジョグジャカルタ州のセマウル運動のモデル事業地域で、韓国とインドネシアの政府関係者らが環境改善事業について議論している





インドネシアにもセマウル運動の風が吹いている。

韓国とインドネシアの両政府は昨年8月に「地域開発協力覚書(MOU)」を締結して以来、1970年から韓国で始まった国家レベルの地域開発運動である「セマウル運動」分野で活発に協力を進めている。インドネシア・ジャワ島の中南部に位置するジョグジャカルタ州にセマウル運動のモデル事業地域として3つの村を指定し、 両国の地域開発協力事業の一環として劣悪な村の井戸施設の整備や灌漑水路の建設などの環境改善活動を行っている。他にもインドネシアの公務員を韓国に招待し、セマウル運動の教育研修を実施している。
インドネシア・ジョグジャカルタ州のセマウル運動のモデル事業地域で現地の住民たちが加工製品の製作教育に参加している様子

インドネシア・ジョグジャカルタ州のセマウル運動のモデル事業地域で現地の住民たちが加工製品の製作教育に参加している様子




19日にジャカルタで開催された「韓・インドネシア知識共有フォーラム」で行政自治部のチョン・ユンギ地域発展政策官が「セマウル運動と政府の役割」をテーマに基調演説をしている

19日にジャカルタで開催された「韓・インドネシア知識共有フォーラム」で行政自治部のチョン・ユンギ地域発展政策官が「セマウル運動と政府の役割」をテーマに基調演説をしている





19日、ジャカルタでは両国の政府関係者らが韓国のセマウル運動の事例と情報を共有し、発展に立ち遅れたインドネシア地域の未来について議論する「韓・インドネシア知識共有フォーラム」が開催された。

韓国の行政自治部とインドネシアの州貧困地域開発省との共催で行われた同フォーラムは、「セマウル運動と政府の役割」をテーマとする行政自治部チョン・ユンギ地域発展政策官の基調演説で始まった。続いてセマウル運動と韓国の経済発展、セマウルグローバル化財団によるモデル事業地域の現状と事例が紹介された。インドネシアの州貧困地域開発省による村運営企業(Village Owned Enterprises)の成功例、インドネシア独自の財政自立基盤づくりによる村の発展およびセマウル運動との相乗効果を生み出すための議論も活発に行われた。

行政自治部のシム・ドクソプ地方行政室長は「インドネシアはセマウル運動や地域開発に対する政府の関心が非常に高く、セマウル運動を成功させるための基本的な土台が整っている。今後は招待研修およびモデル事業村の拡大など、セマウル運動の現地における定着・拡大に向けてインドネシアとの戦略的な協力関係を構築していく」と述べた。

コリアネット イ・ハナ記者
写真:行政自治部
翻訳:イム・ユジン
hlee10@korea.kr