青瓦台は1日、朴槿恵(パク・クネ)大統領のロシア、中国、ラオス歴訪について「朴大統領は最近懸念されている保護貿易主義の台頭に関してグローバル自由貿易の拡大と投資拡大の必要性を強調し、極東地域やラオスを始めとするASEAN地域など韓国企業が活発に進出している国々との間で、交易及び投資拡大策について議論を交える予定だ」と明らかにした。
朴大統領は、2日から9日まで、▲第2回東方経済フォーラム(2日、3日)▲主要20カ国・地域(G20)首脳会議(4日、5日)、▲ASEAN関連の首脳会議(7日、8日)、▲ラオス公式訪問(8日、9日)に向け、ロシアのウラジオストク・中国の杭州・ラオスのビエンチャンを相次いで訪問する。
1日、カン・ソックン経済首席が青瓦台の春秋館で朴槿恵大統領のロシア、中国、ラオス歴訪の経済関連内容について報告している
まず、ロシア訪問では、「エネルギー資源輸出基盤の経済」を「革新基盤の経済」に転換させるため5大戦略分野を選定・育成しておりコア技術においても強みをもつロシアと、産業及び科学技術分野において協力を強化するきっかけをつくれるものと思われる。さらにロシアは新東方政策により極東地域の開発を積極的に進めているため、今回の訪問を足がかりにロシアの極東地域開発に貢献するだけでなく、韓国企業による極東地域進出の基盤を拡大する効果が見込まれる。
朴大統領のロシア訪問には、計70社で構成された経済使節団が同行し、東方経済フォーラムと韓露ビジネスダイアログ、マンツーマンで行われる商談会などに参加する予定。マンツーマン商談会には計38社が参加し、製薬、消費財、建設資機材などを中心に現地のバイヤーらとの商談が進められる計画だ。
また、朴大統領は中国の杭州で開かれるG20首脳会議に出席し、「革新・活力・連動・寛容の世界経済」の構築に向けたG20政策協調策について議論すると共に韓国の立場を表明する。特に朴大統領は世界経済の成長潜在力の向上に向け韓国の創造経済を包容的・革新的な新経済モデルとして示すことで、G20未来成長策の議論に貢献するほか、最近懸念されている保護貿易主義の台頭に対するG20の積極的な行動を呼びかける計画だと青瓦台は伝えた。
朴槿恵大統領は9月4日から5日まで中国の杭州で開催されるG20首脳会議に出席する。写真は昨年11月にトルコのアンタルヤで開かれたG20首脳会議に出席した朴大統領
続いて、朴大統領は韓・ASEAN会議、ASEAN+3(韓日中)、東アジア首脳会議(EAS)などを通じてASEAN共同体の実質的な完成に向けた協力策全般について議論を交える予定だ。韓・ASEAN自由貿易協定(FTA)の改善及び東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉の加速による交易・投資の拡大と途上国の経済開発、中小企業、金融、食料など主要分野ごとの進捗状況を点検し、協力拡大策について意見交換を行う。
朴槿恵大統領は杭州でのG20に次いで7日から9日までラオスのビエンチャンを訪問。ASEAN関連の首脳会談とラオス公式訪問日程を消化する。昨年マレーシアのクアラルンプールで開かれた韓・ASEAN首脳会議に出席した朴大統領
ラオス訪問を通じては、セマウル運動など韓国の経験を基にラオスの経済開発を積極的に支援し、ラオス戦略産業分野における韓国企業の進出に向けた足がかりづくりを図る。「第8回国家社会経済開発計画(2016~2020)」を推し進めているラオスは農業、水力発電、観光などを戦略産業として育成する計画で、ラオスの経済成長による市場拡大が見込まれるインフラや保健医療などの分野においても中長期的な進出基盤をつくれるものと期待される。
コリアネット ウィ・テックァン記者
写真:青瓦台、聯合ニュース
翻訳:イ・スミン
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