今年11月に韓国の釜山で韓・ASEAN特別首脳会議が開かれる。コリアネットは、ノエ・ウォン(NOE A.WONG)駐大韓民国フィリピン大使に「韓国とフィリピン」の協力について聞いてみた。 |
ノエ・ウォン駐大韓民国フィリピン大使
[ソウル=キム・ミンジ、キム・ウニョン]
[写真=ゾン・ハン]
[映像=キム・シュンジュ、チェ・テシュン]
韓国とフィリピンは、今年、国交正常化70周年を迎えている。ウォン大使は7月23日、ソウルにあるフィリピン大使館で、韓国とフィリピンの「人的交流」の重要性を強調した。
ウォン大使は、「両国が共に発展するためには、相互理解を深めることが何よりも重要だ」とし、「観光産業が両国関係発展の土台になる」と説明した。
また、両国関係の発展に向けて、持続可能な観光環境作りに国家レベルで取り組んでいる。その例として、フィリピンの代表的な観光地「ボラカイ島」を挙げた。
「ボラカイ島」は、海岸の清掃と環境回復の目的で去年4月から10月まで一時的に閉鎖された。その後、環境問題で大変だった「ボラカイ島」はきれいになり、多くの観光客に愛され続けている。
ウォン大使は、フィリピンが観光地として多くの人々に愛され続けるよう、フィリピン政府の取り組みについて語り始めた。
- 今年、韓国とフィリピンは、国交正常化70周年を迎え、意味深い年であるが。 フィリピンは、東南アジア諸国連合(ASEAN)のうち、初めて韓国と国交正常化(1949年3月3日)を結んだ。それ以来、両国は70年間、関係を発展させてきた。フィリピン軍は韓国戦争に参戦し、韓国を支援した。これを機に、両国の関係はさらに深まった。
特に、両国の「人的交流」は、活発に行われている。韓国は、フィリピンを訪れる観光客が多い国のうちの一つだ。去年12月には、約126万人の韓国人がフィリピンを訪れた。両国間の往来が盛んになれば、両国関係もさらに深まるだろう。フィリピン政府は、フィリピンが観光地として愛されるために努力している。
- 国交正常化70周年を祝う、記念行事の予定があるか。
両国における民間交流を活性化するため、外交晩餐会・映画祭・スピーチ大会などを開く。
梨泰院(イテウォン)で開かれる「グローバル・ヴィレッジ・パレード」で、両国の国民がパレードを行う。また、韓・ASEAN特別首脳会議を迎え、多様な記念行事が開かれる予定。
- 韓・ASEAN特別首脳会議でどのような点について議論を交わすと思うか。 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の(東南アジアとの連携を強める)「新南方政策」の成果と今後の課題について議論を交わすと思う。フィリピン政府は、「新南方政策」を基に韓国と自由貿易協定を締結し、「戦略的パートナー」関係を結ぶ予定だ。また、呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長が7月にASEAN10カ国・地域の駐大韓民国大使との懇談会において、「特別首脳会議で「韓・ASEANの情報通信技術センター」設立に注力する」と明らかにした。
- 韓半島における平和プロセスについて。 フィリピンは、長い間、北朝鮮の非核化や韓半島における平和プロセスを支持してきた。東南アジアと北東アジアにおける平和・安保は、以前より密接に関わっているからだ。つまり、韓半島が危機に
陥れば、アジアの安保にもその影響が及ぶからだ。韓半島が平和になるということは、アジアも平和になるということにつながる。
kimmj7725@korea.kr