政策

2019.08.30

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11月に釜山(プサン)で開かれる「韓・ASEAN特別首脳会議」に先立ち、9月1~6日の日程でタイ・ミャンマー・ラオスの東南アジア3カ国を歴訪する。コリアネットは、シントン・ラッピセッパン(Singtong Lapisatepun)駐大韓民国タイ大使に「韓国とタイ」の協力について聞いてみた。

 
シントン・ラッピセッパン駐韓タイ大使=7日、ソウル

シントン・ラッピセッパン駐韓タイ大使=7日、ソウル



[ソウル=ユン・ソジョン、イ・ギョンミ]
[写真=ゾン・ハン]
[映像=キム・シュンジュ、チェ・テシュン]

シントン・ラッピセッパン(Singtong Lapisatepun)駐韓タイ大使は韓国とタイの関係について「非常に重要な歴史を共有する関係」と評価した。

ラッピセッパン大使は、「タイと韓国が外交関係を樹立する前の話であるが、韓国戦争が起きた当時、対は米国に続いて2番目に参戦を決めた。韓国歴史に貢献できたことを名誉に思っている」とし、両国民間の友情や人的交流が発展してきた背景について説明した。

人的交流の例として、約50万人に達するタイ人観光客が韓国を訪れ、180万人以上の韓国人がタイを訪問していることを挙げたラッピセッパン大使は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の9月のタイ訪問をきっかけに、経済協力の拡大への期待を示した。

ラッピセッパン大使の一問一答は次の通り。

―文在寅大統領が9月1日からタイを含めた東南アジア3国を訪問する。今回の訪問に期待することは。

文大統領は当選後、東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係強化に向けて新南方政策を掲げ、在任中にASEANに加盟している10カ国を全て訪問すると約束した。9月の歴訪で約束を守ることになる。自らが掲げた公約をまじめに履行していることが分かる。両国協力がさらに強化することを願う。

―両国において協力が最も活性化している分野は。

両国は2012年に戦略的パートナー関係を樹立し、多方面での協力を強化することで合意した。人的交流が一番活発に行われている。両国がお互いの国を訪問し、タイ人は韓国の歴史やK-POP、ドラマなどの文化に興味がある。

―韓・ASEAN対話関係樹立30周年を迎え、11月に釜山で特別首脳会議が開催される。韓国とASEANの関係を深化させるため、今年のASEAN議長国のタイが考える最も必要なことは何か。

韓・ASEANの30年間の対話関係と協力を振り返り、今後どう協力するか模索してほしい。また、「持続可能な開発に向けたパートナー関係」について議論してほしい。また、「デジタルASEAN」とASEAN域内の連携を強化してほしい。韓国はIT大国で、特にこの分野をリードしている。

―タイは、韓国と北朝鮮両方とも外交関係を結んでいる。これまで韓半島の非核化を支持してきた。現在、韓半島平和プロセスについてどう思うか。

2018年の平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックを契機として、南北首脳会談や米朝首脳会談が次々と開かれ、韓半島に平和の気運が高まった。非核化交渉に向けての歩みは、けして速いものではないが、正しい方向に向かっているのは事実だ。対話に向けた取り組み自体が重要だ。

 
シントン・ラッピセッパン駐韓タイ大使=7日、ソウル

シントン・ラッピセッパン駐韓タイ大使=7日、ソウル



arete@korea.kr