半導体に関する報告会で発言する文在寅大統領=13日、 京畿道・平沢市
[ソ・エヨン、イ・ギョンミ]
[写真=青瓦台フェイスブック]
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、京畿道(キョンギド)にある半導体世界大手のサムスン電子の平沢(ピョンテク)事業所で開かれた「K‐半導体 戦略」の報告会に出席し、「メモリ半導体の世界シェア1位という地位を堅固にし、システム半導体でも世界トップとなって『2030年総合半導体強国』という目標を必ず達成する」と述べた。
また、「官民が力を合わせたK-半導体戦略を通じ、グローバルサプライチェーン再編の荒波を乗り越える」と強調した。
韓国政府が発表した「K—半導体 戦略」は、京畿道・龍仁(ヨンイン)の半導体クラスターを中心に、板橋(パンギョ)・器興(キフン)・華城(ファソン)・平沢(ピョンテク)・天安(チョナン) 温陽(オニャン)・利川(イチョン)・清州(チョンジュ)を結ぶ「K」字型の「K―半導体ベルト」を構築することを柱とする。
サムスン電子やSKハイニックスなど、韓国の半導体大手は、今年41兆8千億ウォン(約4兆507億円)を皮切りに、2030年までに10年間510兆ウォン(約49兆4138億円)を投じる予定。
政府は、技術投資に対する税制優遇措置として、半導体研究開発(R&D)投資には40~50%、施設投資には6~16%の破格の税控除を受けられるようにした。
文大統領は、「不確実性に向き合い、さらに積極的な投資に乗り出した企業家の挑戦と勇気に敬意を表す」とし、「団地造成だけでなく、規制の特例措置、人材育成、迅速な投資への支援拡大に向けた半導体特別法の制定に関する議論も本格的に国会と話し合う」と約束した。
また、「半導体強国になるため、政府も企業と一心同体なって、企業の努力を確実に後押しする」とした上で、「世界トップの半導体国家への跳躍に向けた『K―半導体ベルト』を構築し、設計から製造、パッケージングまでの半導体製造工程はもちろん、素材・部品・装備まで、強靭なサプライチェーンを構築する」と述べた。
文大統領は、「1兆ウォン(約970億円)以上の特別金融支援プログラムを稼働させ、施設投資に低利子の資金を支援することを約束する」とし、「今後10年間で約3万6千人の人材を育成し、次世代パワー半導体、人工知能半導体、先端センサーなど成長の可能性が高い重要技術の開発に力を入れる」と説明した。
米ブルームバーグはこの日、半導体企業に対する韓国政府の投資計画を取り上げ、「世界最大の半導体供給基地になるという野心的な計画を公開した」と報じた。
半導体支援を発表する報告会で、関係者らと記念撮影する文在寅大統領=13日、 京畿道・平沢市
xuaiy@korea.kr