政策

2021.10.26

現在使用中の大統領専用機ボーイングB747-400=Korea.net DB

現在使用中の大統領専用機ボーイングB747-400=Korea.net DB


[ミン・イェジ、イ・ギョンミ]

政府筋や軍の関係者によると、韓国の大統領専用機(空軍1号機)が11年ぶりに新しい機種に取り替えられると韓国メディアが25日、報じた。

11月から新しく導入されるのはボーイングB747-8i。現在使用中のボーイングB747-400は、今月末に予定されている文在寅(ムン・ジェイン)大統領の欧州3カ国歴訪を最後に引退することになる。

今月28日から7泊9日間の日程で予定されている文大統領のイタリア・ローマ、英国・グラスゴー、ハンガリー・ブダペストの歴訪に使われるのが最後の任務となる。

現在使用中のB747-400は、2001年に生産されたもので、2010年に韓国航空大手の大韓航空と5年間の使用で契約した。その後、2015年と2020年、2回にかけて契約が延長された。

新しい大統領専用機は、大型航空機の中で最も速いスピードであるマッハ0.86の巡航速度を誇る。従来の専用機より運航距離は約2300km長くなり、機体も大きくなった。

国防部は今年5月、新しい専用機の使用契約(使用期間:今年11月から5年間)を結んだ。その後、ボーイングB747-8iは、セキュリティ設備やミサイル攻撃などに備えた通信機材が設置されるといった改造がなされた。大統領専用室や寝室、随行員の座席など、内部の改造と外部の塗色作業が行われた。

空軍1号機は、大統領の海外歴訪などで使用される、国家安全保障において中核的な役割を果たす設備である。

jesimin@korea.kr