日本人観光客に人気のスポット「明洞」=2020年7月、ソウル、聯合ニュース
[ミン・イェジ、キム・ウニョン]
韓国政府は日本と台湾、マカオから韓国に入国する観光客に対して1年以内なら何回も入国できるようになる「マルチビザ」を発給する方針を打ち出した。法務部が6月29日に公表。
新型コロナ禍で国内に90日滞在できる短期ビザの発給が中止となっていたが、感染状況が収まり6月から再開した。同部は、日本などで短期ビザの申請が相次いでいるが、発給まで時間がかかり、観光客誘致の支障になっていると判断し、制度の緩和を検討した。
7月からは一度取得すれば1年間、何回も入国可能。提出書類も申請書と旅券(パスポート)、往復航空券のみに簡素化する。
また、指定の旅行会社を通じて韓国を訪れた5人以上の団体観光客に対しては、オンラインでビザを発給する仕組みを適用する。
同部の関係者は「日本からの観光客の増加への期待が高まっている」とし、「コロナ禍で打撃を受けた観光業界の活性化につなげたい」と語った。
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