[ユン・ソジョン]

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は１５日、ソウル市・龍山（ヨンサン）区に位置する大統領室前の広場で行われた「光復節（日本による植民地支配からの解放記念日）」の記念式典で演説し、韓日関係の改善への意欲を示した。

尹大統領は「韓日関係が普遍的な価値に基づいて未来と時代的使命に向かって進むとき、過去の歴史問題もきちんと解決できる」とし、「韓日関係の包括的な未来像を提示した『金大中（キム・デジュン）・小渕共同宣言』を継承し、韓日関係を早期に回復、発展させていく」と述べた。

続いて、「両国の政府と国民が互いを尊重し、経済、安全保障、社会、文化にわたる幅広い協力を通じて、国際社会の平和と繁栄にともに貢献すべきだ」と強調した。

尹大統領は、日本について「かつて我々が自由を取り戻し守るために、政治的な支配から脱しなければならない対象だった日本は今、世界中の市民の自由を脅かす挑戦に立ち向かい、ともに力を合わせて進むべき隣人だ」と述べた。

尹大統領はこの日の演説で、北朝鮮についても言及し「北朝鮮の非核化は、韓半島や北東アジア、世界の持続可能な平和のために必須だ」とし、「北朝鮮が核開発を中断し、実質的な非核化に転換した場合、その段階に合わせて、北朝鮮の経済と住民の暮らしを画期的に改善できる『大胆な構想』を提案する」と述べた。

その上で、「北朝鮮に対する大規模な食糧供給プログラム、発電や送電・配電インフラ支援、国際交易に向けた港湾や空港の現代化プロジェクト、農業生産性向上のための技術支援プログラム、病院や医療インフラの現代化支援、国際投資及び金融支援プログラムを実施する」と述べた。

尹大統領は世界経済の不確実性が拡大していると指摘し、「韓国経済の国際的信用度を守るためには何よりも健全な国の財政が必要だ」と強調した。

また、「公的部門の引き締めと構造調整を通じて財政をできる限り健全に運営していく」とし、「これによって確保した財政余力は、庶民や社会的弱者を一層手厚く支援するために使う」と述べた。

尹大統領は「経済的、文化的な基礎を、庶民や社会的弱者に保障することは、我々が追及する普遍的な価値である自由と連帯の核心」と述べた。

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