政策

2022.08.26

契約を締結した後、記念撮影する関係者ら=25日(現地時間)、エジプト・カイロ、韓国水力原子力

契約を締結した後、記念撮影する関係者ら=25日(現地時間)、エジプト・カイロ、韓国水力原子力


[ユ・ヨンギョン]

韓国の原発事業を行う「韓国水力原子力」は25日(現地時間)、エジプトの原子力発電所建設プロジェクトでタービン建屋などの建設を受注したと発表した。受注額は3兆ウォン(約3千億円)規模。

韓国にとって大規模な海外原発受注は、2009年に4基建設を契約したアラブ首長国連邦(UAE)のバラカ原発以来、13年ぶりとなる。今回の受注を受けて韓国は、中東に続きアフリカの原発市場に参入することになった。

同プロジェクトは、エジプト原子力庁が発注し、ロシアの国営原子力会社ロスアトムの子会社であるASE社が原子炉を手掛け、周辺設備を韓国勢が受注した。今年から2030年まで、1200MW級の原発4基をエジプトの首都カイロの北西約300キロの地点にあるエルダバに建設するのが目標。

総事業費は300億ドル(約4兆円)で、2028年の1号機の商業運転を目標にしている。

韓国水力原子力は原発4基と関連した約80の建物や構造物を建設し、機材を供給する。事業期間は来年8月から2029年まで。

エルダバ原発建設プロジェクト現場の鳥瞰図=産業通商資源部

エルダバ原発建設プロジェクト現場の鳥瞰図=産業通商資源部


韓国政府は、今回の受注が、チェコやポーランドなど、他の海外原発事業の受注につながることを期待している。

韓国水力原子力のファン・ジュホ社長は「今回の受注は、韓国の優秀な建設技術と事業管理能力を認めてもらった重要な成果」とし、「エジプトと似たような環境であるUAEでの建設経験に基づいて、今回の原発事業の成功に向けて最善を尽くす。また、これからも他の原発事業受注に向けて取り組む」と述べた。

dusrud21@korea.kr