政策

2023.05.23

夕食会で乾杯する尹大統領(右)、EUのミシェル大統領(左)、フォンデアライエン欧州委員長=22日、ソウル

夕食会で乾杯する尹大統領(右)、EUのミシェル大統領(左)、フォンデアライエン欧州委員長=22日、ソウル


[パク・ヘリ]
[写真=大韓民国大統領室]

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は22日、ソウル・龍山の大統領室で欧州連合(EU)のミシェル大統領、フォンデアライエン委員長と会談した。

尹大統領は「韓国とEUは戦略的パートナーとして、自由・人権・法治の価値を共有している」とし、「普遍的価値を共有しており、深い協力関係を構築してきた韓国とEUは、国際社会で最も理想的な連帯パートナーとなった」と述べた。

続けて、「韓国とEUの国交樹立60年を記念し、11年ぶりにEUの両首脳が共に訪韓した歴史的な出来事」と評価した。

その上で、「今回の訪韓を契機に、韓国とEUの関係者がこの60年間の間に積み上げてきた成果や共同の価値に基づき、新たな60年に向かって跳躍できることを期待する」と述べた。

ミシェル氏は「韓国とEUは、地球の反対側にあるが、どの隣国よりも近く、自由・人権・法治という価値を共有するパートナーである」と応じた。

また、「ロシアのウクライナ侵攻により、われわれが共有する価値が侵されているが、韓国がウクライナと欧州を支持したことに注目する」とし、「われわれの連帯と友情を通じて、これから世界がもっと安定的な環境になるだろう」と述べた。

フォンデアライエン委員長は夕食会で、「グリーン、安全保障、デジタルパートナーシップなど、様々な分野について議論したが、その根底には韓国・EU館の自由貿易協定(FTA)があり、それよりも重要なのは、われわれが共通の価値を分かち合うパートナーであり、民主主義と世界平和を守る国であること」と語った。

その上で、「国連憲章や国際法を守ろうとするウクライナの取り組みを引き続き支持し、韓半島を脅かす影とも戦う」と述べた。

共同記者会見に臨む尹大統領(中)、 EUのミシェル大統領(左)、フォンデアライエン欧州委員長=22日、ソウル

共同記者会見に臨む尹大統領(中)、 EUのミシェル大統領(左)、フォンデアライエン欧州委員長=22日、ソウル


尹大統領とEUの両首脳は、共同声明を採択し、「韓国・EU外交相戦略対話」の新設や、グリーン・保健・デジタル分野のパートナーシップ強化などを約束した。

尹大統領は「韓国・EU間グリーンパートナーシップの締結により、気候・環境分野で協力を拡大することで一致した」とし、「保健非常事態への対応に関する行政約定を締結し、国際的な保健危機に対応する協力体制を確立した」と説明した。

北朝鮮の核・ミサイルに関しては、「韓半島を超え、世界の安全保障に深刻な脅威になるという認識で一致した」とし、「両首脳は、韓国の『大胆な構想』が追求する目標・ビジョンを支持し、北朝鮮の完全な非核化に向けた取り組みを続けることにした」とした。

経済安保やサプライチェーンのレジリエンス強化に向けた協力も進める。尹大統領は「EUは韓国にとって3大貿易相手の一つで、韓国への投資では最大のパートナー」とし、「相互互恵的な経済協力が、半導体・サプライチェーン・デジタル・宇宙といった未来産業分野へと拡大していることを歓迎する」と述べた。

韓国の「Horizon Europe(ホライズン・ヨーロッパ)」プログラムへの準加盟交渉を開始することにした。「Horizon Europe」は、EUの27加盟国・地域が2027年までに955億ユーロを投じ、気候変動や健康、食品、スマートシティなどの分野における研究を先導するEU最大規模の研究・イノベーション枠組みプログラムである。

ウクライナを侵攻したロシアを糾弾し、ウクライナを支援することで一致した。

ミシェル氏は「ウクライナに対する大々的な侵攻が起きている現時点で、EUと韓国の協力は贅沢ではなく、必要不可欠なものになった」とし、「(韓国が)ウクライナへの侵攻を共に避難し、ウクライナ国民に支持を送ったことに感謝する」と述べた。

記念撮影を行う尹大統領(中)、 EUのミシェル大統領(左)、フォンデアライエン欧州委員長=22日、ソウル

記念撮影を行う尹大統領(中)、 EUのミシェル大統領(左)、フォンデアライエン欧州委員長=22日、ソウル


hrhr@korea.kr