政策

2023.10.24

尹大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子=22日(現地時間)、サウジアラビア、大韓民国大統領室キム・ヨンウィ

尹大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子=22日(現地時間)、サウジアラビア、大韓民国大統領室キム・ヨンウィ


[イ・ダソム]

韓国とサウジアラビアは23日(現地時間)、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領のサウジアラビア国賓訪問を契機に、共同声明を採択した。

両国間による共同声明が発表されるのは、1980年に当時の崔圭夏(チェ・ギュハ)大統領がサウジを訪問した際に採択して以来、43年ぶりとなる。

大統領室が公開した共同声明には、「2022年、両国の国交樹立60周年を迎えて決められた『未来志向的戦略パートナー関係』を持続的に深化・発展させていくことで合意した」とし、「両国間協力がこれまで『ビジョン2030』目標達成において重要な役割を果たしてきたことを強調し、『ビジョン2030』達成に向けた両国間パートナーシップを強化することが両国にとって利益になることを再確認した」となっている。

共同声明で両国は、交易及び未来志向的産業分野への投資を拡大することにした。共同声明は「1962年の国交樹立以降、貿易規模が400倍に増加し、両国間の経済協力が相当高い水準に到達したことを歓迎する」とし、「水素経済、スマートシティー、未来型交通手段、スタートアップなどの分野を中心に、相互投資の拡大を積極的に模索していくことで一致した」と言及した。

建設・インフラ分野に関しては、未来都市「ネオム」建設をはじめ、サウジアラビアが進めているキディヤ(新しいエンターテインメント都市の建設)、紅海開発といった大規模プロジェクトと、これに関連したインフラ事業の成功に向けて共に協力することにした。

エネルギー・気候変動分野の協力については、「原子力の平和的利用、太陽エネルギー、風力エネルギーといった再生可能エネルギーをはじめ、サウジから韓国に輸出されるクリーン水素分野でも協力を強化する」とした。

特に、クリーン水素関連事業の開発を支援し、パートナーシップ協力を強化するため、水素オアシス協力イニシアチブを締結した。

文化交流分野で両首脳は、韓国語教育機関である世宗学堂の開設など、最近サウジ内で韓国文化に対する関心が高まっていることを高く評価し、未来世代間の相互理解の深化や、韓国語・アラビア語の教育などを奨励することにした。

尹大統領は24日にサウジアラビアでの最後の日程として、「砂漠のダボス会議」と呼ばれる「未来投資イニシアチブ」に出席した後、次の訪問先であるカタール・ドーハへ移動する。

dlektha0319@korea.kr

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