「第3回 民主主義サミット」2日目のイベントとして、コエックスで開かれた「市民社会及び青年の日開会式」。写真は、祝辞を述べているウズラ・ジェヤ米国務省民間安全保障、人権・民主主義担当次官の様子=9日、ソウル・江南区
[ユン・ソジョン]
[写真=ジョン・ハン]
市民社会や青年団体、民主主義に関する国家間協力体がソウルに集まり、民主主義の発展に向けて参加の拡大策について議論を行った。
「第3回 民主主義サミット」の2日目の日程として19日、ソウル・江南区にあるコエックスで「市民社会及び青年の日」が開かれた。様々なテーマで意見を交わした。
この日の開会式で、ウズラ・ジェヤ米国務省民間安全保障、人権・民主主義担当次官は「若者の役割が民主主義の発展に不可欠」とし、「民主主義の発展は若者の参加から始まる」と強調した。
ジェヤ次官は、「青年リーダーを支援し、彼らの意見を政策に反映させるために、米国政府は昨年のサミットで、「青年民主主義ネットワーク」を設立したと紹介した。また、「全世界の青年たちがこのネットワークに参加して、政策樹立に参加することを希望する」とし、「ユース・デモクラシー・チャンピオンから学びたいと思う。彼らの政策を期待する」と付け加えた。
民主主義国家間の協力体である「コミュニティ・オブ・デモクラシーズ」のトーマス・ギャレット総裁と、科学技術情報通信部のイ・ドンフン青年補佐官なども開会式で、青年の役割を強調した。民主主義が革新・発展するためには、青年の参加と青年リーダーの役割が重要だ。
開会式に続き、テーマ別に討論が行われた。「民主主義連合デザイン」団体が主催した「民主主義のためのSNSと技術」をテーマにした討論では、米国で行われている大統領選挙が例として挙げられた。
講演者らは、米国内の多数の選挙関連サイトで人工知能(AI)などの新技術を利用した様々な情報歪曲、フェイクニュース、ディープフェイク、サイバー攻撃など、情報セキュリティが問題になっているとした。このような問題について、当該分野の専門家はどのように対応してきたかを共有した。このような問題を防ぎ、民主主義を守るためには、政府レベルでのどのような努力が必要なのかなど、聴衆と共に解決策を模索した。
展示会場のブースでも「青年主導の民主主義の改善」、「デジタル時代における民主主義の未来」、「民主主義の核心制度である選挙における世界的な傾向」など、様々なテーマで討論が行われた。
一方、この日の付帯イベントとして統一部が主催した「民主主義とジャンマダン世代」というトークコンサートも注目を集めた。訪問者たちは、ファン・テヒ統一協力局長の講演と脱北者出身の青年であるキム・イルヒョク氏の体験談を聞いた。北朝鮮の劣悪な経済状況や北朝鮮における人権侵害の状況などについて理解を深めた。
「第3回民主主義サミット」2日目のイベントとして、コエックスで開かれた「市民社会及び青年の日」イベントで「民主主義とジャンマダン世代」をテーマにしたトークコンサートが開かれた。写真は、北朝鮮の経済状況について講演する統一協力局長のファン・テヒ氏の様子=19日、ソウル・江南区