昨年、韓国のODA額が前年比11.4%増の31億3000万ドル(4兆4000億ウォン)と暫定集計された。写真は、韓国政府のODA事業の一つであるK-ライスベルトを通して、ガンビアで生産された稲の種子の検査を行う様子=農林畜産食品部
[パク・ヘリ]
昨年、韓国の政府開発援助(ODA)額が前年比11.4%増の31億3000万ドル(4兆4000億ウォン)と暫定集計された。2022年と比べると、3億2000万ドル(4400億ウォン、11.4%)ほどの増加だ。
外交部は14日、経済協力開発機構(OECD)傘下の開発援助委員会(DAC)が発表したODA暫定統計を通して、昨年の韓国のODA額を明らかにした。
昨年のODA実績は、ウォン・ドルの為替レート変動が鈍化した中で、二国間援助と多国間援助の実績が両方とも上がった。国家に直接支援する二国間援助は、23億ドルを記録した。また、国際機関を活用して間接支援する多国間援助は8億3000万ドルを記録した。
二国間援助の場合、無償援助(15億7000万ドル)と有償援助(7億3000万ドル)のいずれも増加傾向を見せている中、1年間で3.4%の増加を見せた。無償援助は前年対比2.6%増加した。教育・保健・公共行政などの社会分野における支援と海外緊急救護および脆弱階層に向けた人道的支援が増加した影響だ。有償援助もプログラム借款支援が増え、前年対比5.1%増加した。気候変化対応・産業開発など、開発途上国の財政需要が増加した影響だ。
多国間援助は、前年対比41.9%の増加を見せた。低所得や脆弱国におけるコロナ対応や発展途上国への経済回復支援などで、主要国際金融機構が出資や出捐を拡大した影響だ。
一方、DAC全体に当たる31カ国のODA額は、前年比6.2%増の2237億ドルだった。韓国は、ウクライナへの人道的支援や国際機関への出資などが増加したことで、支援額のランキングで14位を記録した。
外交部は「政府は今後もODA額を拡大する。自然災害や紛争などの影響を受けた地域に対し、気候変動への対応や人道的支援を行うなど、国際開発協力に積極的に取り組む」とし、「対外政策と連係した戦略的ODAを通して、ウィンウィンの国益を実現する計画だ」と明らかにした。
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