政策

2024.06.03

韓・シエラレオネ首脳会談で、ジュリウス・マーダ・ビオ大統領と記念撮影を行う尹錫悦大統領=2023年9月、米ニューヨーク、大韓民国大統領室キム・ヨンウィ

韓・シエラレオネ首脳会談で、ジュリウス・マーダ・ビオ大統領と記念撮影を行う尹錫悦大統領=2023年9月、米ニューヨーク、大韓民国大統領室キム・ヨンウィ


[パク・ヘリ]

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が4~5日に開催される韓国・アフリカ首脳会議を控え、シエラレオネ、タンザニア、エチオピアの首脳と面会し、相互協力方案について議論を行った。

尹大統領は先月31日、シエラレオネのジュリウス・マーダ・ビオ大統領と昼食会を行った。1962年に国交を樹立して以来、築いてきた両国の協力関係を経済や教育などの分野を中心に強化することで意見が一致した。

両首脳は同日の会談で、貿易投資促進フレームワーク(TIPF)の了解覚書(MOU)を締結し、両国間の貿易品目を多角化することにした。続いて昨年10月、シエラレオネが「K-ライスベルト」事業に参加したことを歓迎し、農業分野における両国の協力を拡大することにした。

ビオ大統領は「これまで韓国は教育、保健など多様な分野において開発協力を行ってきた。シエラレオネの経済や社会発展に寄与してくれたことに感謝の意を表する」と話した。また、「両国の未来世代が交流を継続的に拡大することを希望する」と付け加えた。

両国は、北朝鮮の持続的な挑発に懸念を示した。今年から来年までの2年間、国連安全保障理事会(安保理)の非常任理事国として共に活動する両国が、自由や民主主義など、共同の価値を守るために国際舞台でも緊密に協力することを約束した。

2日、尹大統領はタンザニアのサミア・スルフ・ハッサン大統領、エチオピアのアビィ・アハメド首相とそれぞれ会談を行った。

両首脳は両国が1992年に国交を樹立して以来、友好関係を持続的に発展させてきたことを評価した。また、今後多様な分野で未来に向かい、実質的な協力を行うことで意見が一致した。

尹大統領は「アフリカの国家の中では、今日初めてタンザニアと経済パートナー協定(EPA)の交渉開始を宣言することになり、とてもうれしく思う」とし、「協定が早期に締結され、両国間の交易品目が多角化することで、交易量の増大にも寄与できることを願う」と述べた。

ハッサン大統領は「両国が今年から2028年までに25億ドル規模の経済開発協力基金(EDCF)の基本約定を締結することを評価する」として「より多くの韓国企業が、タンザニアの経済発展や住民の生活環境の改善に向けて、開発事業に参加してくれることを期待する」と答えた。

両国は、第4次産業革命の時代に核心鉱物資源の安定的な供給に向けて協力を強化する必要性に関しても意見が一致した。韓国はリチウムとコバルト、ニッケルなど核心鉱物を保有するタンザニアと締結した核心鉱物供給網の了解覚書を基に、協力を拡大することにした。

また、尹大統領はアビ首相との会談で、より多くの韓国企業がエチオピアに進出し、互恵的な経済発展に貢献できるよう、エチオピア政府の関心や支援を呼びかけた。

アビ首相は「韓国がこれまでエチオピアの電力網の構築、道路建設、河川整備など、インフラ拡充に寄与しただけでなく、教育・科学分野における人材の育成に向けて支援を行い、エチオピアの経済・社会発展に寄与した。感謝の意を伝える」と話した。また、「今後、両国の協力が鉱物資源の開発や防衛産業分野などにも及ぶことを期待する」と付け加えた。

さらに、「韓国がアフリカとの協力を強化するために、初めて韓国・アフリカ首脳会議を開催したことを評価する。両国の協力関係がさらに拡大するよう、共に努力していこう」と述べた。

尹大統領は「今回、更新された両国のEDCF基本約定(2024年から2028年までに、10億ドル規模の支援)を通じて、エチオピアの発展に寄与できるように、オーダーメイド型の開発事業が新たに発掘されることを希望する」と述べた。

一方、尹大統領は3日の午前からレソト、コートジボワール、モーリシャス、ジンバブエ、トーゴ、ルワンダ、モザンビーク、サントメ・プリンシペ、ギニアビサウ、カーボベルデなど、10カ国の首脳とリレー会談を行う。

hrhr@korea.kr