佐渡島の金山の坑道=聯合ニュース
[ユン・ソジョン]
日本が目指す佐渡金山の世界文化遺産登録について、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関「国際記念物遺跡会議(ICOMOS、イコモス)」が「情報照会」の勧告を出した。また、韓半島から佐渡金山に強制的に連行され、労働を強いられた歴史を、外国人に説明する施設を整えることなどを求めた。
イコモスは8日、このような内容が盛り込まれた評価報告書を発表した。
「情報照会」は4段階の評価のうち、上から2番目。遺跡の保護などに関する追加情報の提出を求める。
日本の登録申請を巡り、イコモスは「佐渡金山の歴史的な流れを完全に理解するためには、江戸時代以降を含めた歴史全体を取り上げる必要がある」と指摘した。また、展示の内容をきちんと伝えるには、佐渡金山の現地に展示施設を設置しなければならないとした。
日本政府は2022年1月、佐渡金山の世界遺産登録を目指して推薦書を提出したものの、書類の不備を指摘され、ユネスコの審査が進まなかった。その後、2023年1月に推薦書を再提出し、8月にイコモスの現地調査が行われた。
日本政府は2015年、軍艦島を含む「明治日本の産業革命遺産」をユネスコ世界遺産に登録する際、韓半島出身者の強制労働を含む歴史全体が理解できる措置を取ると約束した。しかし、2020年、産業遺産情報センターを東京に設立し、強制労働を否定する証言と資料を展示している。
佐渡金山の世界遺産登録は、今年7月21日にインド・ニューデリーで開かれるユネスコ世界遺産委員会で決まる。外交部は8日、「日本と引き続き協議していく」と発表した。
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