「韓国・タイ経済パートナー協定」の交渉開始を公式宣言する産業通商資源部のノ・コンギ通商交渉室長(左)とタイのプームタム・ウェーチャヤチャイ 副首相兼財務相(中央)=3月、タイ・バンコク、産業通商資源部
[パク・ヘリ]
韓国政府が、タイとの経済連携協定(EPA)に向けた公式交渉を開始する。
9日、産業通商資源部によると、韓国政府の代表団は9日から3日間、タイ・バンコクで「韓国・タイEPA締結」に向けた初の公式交渉に入る。
韓国政府の代表団は、産業通商資源部のノ・ゴンギ通商交渉室長を首席代表とし、産業部や企画財政部、農林畜産食品部、保健福祉部などの関係省庁で構成された。タイ代表団を率いるのは、タイ商務省のチョティマ・イウムサワシュディクール(Chotima Iemsawasdikul)貿易交渉局長だ。両国は、商品やサービス、投資、デジタル、政府調達、知的財産権、協力などの分野において交渉を進める。
両国は今年3月に「韓国・タイEPA」の交渉開始を宣言した後、協定文の草案を練り、関係省庁と協議を行うなど、事前作業を進めてきた。今回の第1回公式交渉では、分野別の協定文に関する立場の把握や争点整理、対応作りなどを通して、今後の交渉がスムーズに進められるように土台を設ける計画だ。
タイは東南アジア諸国連合(ASEAN)の中で2位の経済大国でありながら最大の製造強国だ。産業部は、「韓国・タイEPA」が締結された場合、韓国の商品やサービスを輸出する企業の競争力が高まり、中小企業もASEAN地域に進出しやすくなるだろうと期待している。
ノ室長は「韓国はタイとすでに『韓国・ASEAN自由貿易協定(FTA)』や『域内包括的経済パートナー協定(RCEP)』などを通じて貿易協定を結んでいる。しかし、両国は貿易や経済協力における改善の余地がまだまだ大きい」と話した。また、「お互いにとってオーダーメイド型の貿易協定になる『韓国・タイEPA』は、両国の経済協力をさらに高める制度的基盤になるだろう」と評価した。
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