韓国政府が３４兆ウォン規模の「先端戦略産業基金」を造成する。写真は昨年１０月、ＥＸＣＯで開催された「２０２４大韓民国未来モビリティエキスポ」に参加したサムスンＳＤＩのブース＝大邱・北区、サムスンＳＤＩ
[パク・ヘリ]
韓国政府がバッテリーとバイオを含む先端産業の支援に向けて、３４兆ウォン規模の「先端戦略産業基金（仮称）」を造成する。
チェ・サンモク大統領権限代行副首相兼企画財政部長官は５日、政府ソウル庁舎で行われた「国政懸案関係長官会議 兼 経済関係長官会議 兼 産業競争力強化関係長官会議」の冒頭発言でこのように述べた。
チェ・サンモク大統領権限代行副首相兼企画財政部長官は、「米国新政府の関税政策や中国の企業によるディープシークなど、韓国の経済に影響を及ぼす要素が続々と登場している」とし、「バッテリーやバイオなどの先端産業と技術を支援するために『先端戦略産業基金』を産業銀行に新設する」と説明した。
さらに、「低利貸出や持分投資など、多様な支援方式を推進する計画である」とし、「具体的な基金新設方案を迅速に用意し、関連法律の改正案を３月中に国会と協議する」と説明した。
また、「人工知能（ＡＩ）における競争力の確保に向けて尽力する」とし、「今月中に『国家ＡＩ委員会』会議を開催する。ＡＩ３大強国への跳躍に向けて戦略について議論する」と述べた。
一方、同日、文化体育観光部は、コンテンツ投資市場の活性化に向け、約６０００億ウォン規模の「Ｋ－コンテンツファンド」を造成する計画を打ち出した。文化体育観光部は、今回のファンドに約３４００億ウォンを出資し、「マザーファンド」の文化アカウントに５２００億ウォン、「マザーファンド」の映画アカウントに７９６億ウォン規模のベンチャー投資組合を造成する予定だ。
マザーファンドの文化アカウントを通じて、文化体育観光部は知識財産権（ＩＰ）ファンド、新技術ファンド、輸出ファンド、コンテンツ育成および文化一般ファンドを造成する。さらに、韓国のコンテンツ企業が世界市場へ跳躍できるように資金基盤を提供する。
マザーファンドの映画アカウントには、２００億ウォン規模のアニメーション専門ファンドが新設される。アニメーション関連の中小・ベンチャー企業およびプロジェクトに投資する同時に、劇場用アニメーション事業への投資比率を義務付けることで、関連産業の成長を後押しする計画だ。
文化体育観光部のユン・ヤンスコンテンツ政策局長は、「韓国の投資市場が厳しい状況にあるが、政策金融でコンテンツ市場に活気をもたらせるように尽力する」とし、「Ｋ－コンテンツファンドを活用し、コンテンツ企業の資金繰りを改善する。コンテンツ企業が競争力を確保できるよう支援する」と述べた。
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