シリアのアル・シャイバニ外相と会談中のチョ・テヨル外交部長官(左)=10日(現地時間)、シリア・ダマスカス
[シャルル・オデゥアン]
[写真=外交部]
韓国がシリアと国交を樹立した。
韓国は、北朝鮮を除いて、国連加盟国である191カ国と国交を結ぶことになった。今年2月、シリアに代表団を派遣し、国交樹立に対するシリア側の意思を確認してから、約2カ月ぶりに国交を樹立した。
チョ・テヨル外交部長官は10日(現地時間)、シリアのダマスカスで、シリアのアル・シャイバニ外相と「韓国とシリアの外交関係樹立に関する共同声明」に署名した。
外交部は「これまでシリアは、北朝鮮との関係により、韓国との関係が途絶えていた。両国関係における新しい協力の可能性ができた」と評価した。
共同署名に署名した後、2国間会談を開き、国交正常化後の両国関係の発展方向などについて協議を行った。
チョ・テヨル長官は「シリアの安定と繁栄が中東と世界の平和において重要である」と強調し、「両国の協力がシリアの発展と中東の安定に寄与することを願う」と話した。
さらに、シリアの国家再建において、韓国のノウハウを伝授するという意志を明らかにした。条件の改善があれば、韓国企業の再建活動に参加する可能性も持ち掛けた。
アル・シャイバニ外交部長官は、謝意を表しながら「シリアの制裁緩和に向けた、韓国の支援を期待する」とし、「今後シリアの再建において、韓国が寄与できる方案について議論しよう」と答えた。
シリアのアル・シャラア大統領と会談した後、握手するチョ・テヨル外交部長官(左)=10日(現地時間)、シリア・ダマスカス
さらにチョ・テヨル長官は、シリアのアル・シャラア大統領を訪問した。
チョ・テヨル長官は、「バッシャール・アル=アサド政権が追放された後、包容的な政府の構成を通じて新政府が成功裏に発足したことを祝う。シリアが国際社会の要求に応えていけば、シリアの再建と持続的な経済発展に向けた友好的な環境が造成されるだろう」と述べた。
さらに、「新政府の努力を支援するために、韓国も必要な役割を果たす」とした。
シャラア大統領は、「韓国とシリアの国交正常化を歓迎する。シリアが新しく出発するためには韓国の支持が重要だ」とし、「今回の国交正常化を通じて、両国が国際平和に貢献できるように、友好協力関係を発展させよう」と伝えた。
caudouin@korea.kr