韓日防衛相会談に先立ち、記念撮影を行ったアン・ギュベク韓国国防部長官(左)と中谷元日本防衛大臣=8日、ソウル、国防部公式フェイスブック
[テレシア・マーガレット]
韓国と日本の国防相が10年ぶりに公式会談を行い、未来志向の防衛協力を拡大していくことで一致した。
韓国国防部は8日、アン・ギュベク国防部長官と中谷元日本防衛相が、ソウルの龍山にある国防部庁舎で韓日国防相会談を行ったと発表した。日本の防衛大臣が韓国を訪問するのは、2015年10月以来、およそ10年ぶりとなる。
アン・ギュベク長官と中谷元防衛相は、急変する安全保障環境の中で、韓日および韓米日の協力を安定的に推進することが重要であり、防衛協力関係を未来志向に発展させていく必要があるとの認識を共有した。
特に、先端技術分野における協力の可能性に注目が集まった。アン・ギュベク長官と中谷元防衛相は、人工知能(AI)、無人システム、宇宙などの分野で、未来志向かつ互恵的な協力の可能性を模索していくことで一致した。
また、国防相会談を含む定期協議体の運営を継続し、人材交流の拡大にも取り組んでいく方針だ。これに関連して、韓国国防部は「今年11月に日本の自衛隊が主催する音楽祭に、韓国軍の軍楽隊が参加する予定だ」と明らかにした。
また、朝鮮半島の非核化に向けた共通の意思も再確認された。アン・ギュベク長官と中谷元防衛相は、北朝鮮の核・ミサイルによる脅威に対応するため、韓米日3カ国の連携を継続していくとし、北朝鮮とロシアの軍事協力の深化にも共同で対応していく必要があるとの認識で一致した。
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