[キム・へリン]
[映像=BBC NEWSコリア]
李在明(イ・ジェミョン)大統領は21日(現地時間)、北朝鮮の核凍結について「臨時的な非常措置として現実的だ」と述べた。
李大統領は、国連総会への出席を前に英BBCのインタビューに応じ、「北朝鮮が毎年15〜20個の核兵器を追加で生産している。核凍結は臨時的な非常措置として、実現可能で現実的な代案になり得る」と語った。
さらに、「トランプ大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン国務委員長が、北朝鮮の核兵器廃棄に代わり、一定期間核兵器の生産を凍結する内容で合意すれば、これを受け入れることができる」と付け加えた。
李大統領は「韓国が非核化という長期的な目標を諦めない限り、北朝鮮が核・ミサイル開発を中断することには明確な利点がある」と指摘した。「非核化という究極の目標に向かって無意味な試みを続けるのか、それともより現実的な目標を設定して一部でも達成する道を選ぶのか、選択するべきだ」と述べた。
続けて、「トランプ大統領とキム・ジョンウン委員長の間には、ある程度の相互信頼があるようだ。両者が再び対話のテーブルにつく可能性がある」との見通しを示した李大統領は「これは韓国だけでなく、世界の平和と安全保障にも寄与する」と評価した。
李大統領は最近、北朝鮮と中国、ロシアの緊密な連携に懸念を示し、「中国やロシア、北朝鮮が結びつくのは明らかに望ましい状況ではない」と述べ、米国や日本と協力して対応していく考えを強調した。
「世界は二つの陣営に分かれており、韓国はそのちょうど境界線上に位置している。韓国は中国とロシアのすぐ隣という『非常に不安定な位置』にある」と説明した。さらに、「この陣営は完全に閉ざすことはできない。だからこそ韓国がその中間に位置することができるのだ」と付け加えた。
ウクライナ戦争については、「ロシアのウクライナ侵攻は非難すべきことであり、戦争は一刻も早く終わらせなければならない」と強調した。一方で、「国家間の関係は単純ではない」と指摘し、「可能な範囲で協力の道を模索し、平和的共存に向けた努力を続ける必要がある」とも述べた。
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