政策

2025.09.24

10月末にAPEC首脳会議が開催されるHICOの全景

10月末にAPEC首脳会議が開催されるHICOの全景


[キム・へリン]
[写真=聯合ニュース]

10月31日から11月1日まで慶尚北(キョンサンブク)道・慶州(キョンジュ)で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を控え、会議場や国際メディアセンター(IMC)、経済展示場など、主要施設の工事が最終段階に入った。慶尚北道は現場の点検体制を稼働させ、首脳会議の準備に拍車をかけている。

慶尚北道は17日、慶州市の新羅金属工芸館に道知事室を設置し、現場での準備体制に入った。この日、キム・サンチョルAPEC準備支援団長は、「首脳会議場やメディアセンターなどの主要インフラ施設は現在、仕上げの段階にあり、今月中の完工に支障はない見通しだ」と述べた。また、「首脳の宿泊施設として使用されるプレジデンシャル・スイートルーム(PRS)の改修も、コモドホテルを除く全施設で完了している」と明らかにした。

HICOの隣に建つAPEC首脳会議国際メディアセンターの全景

HICOの隣に建つAPEC首脳会議国際メディアセンターの全景


8月末、記者が現場を訪れた際、HICOではリモデリング工事の真っ最中だった。APEC準備支援団のパク・ジャンホ儀典広報課長は、「総額120億ウォンを投じ、エレベーターやエスカレーターの入れ替えを進めているほか、『ペーパーレス会議』を実現するための先端設備や音響システムの設置も行っている」と説明。「9月中には工事が完了する見込みだ」と話した。

HICOの隣に建つ国際メディアセンター(IMC)の工事進捗率も急速に上がっている。IMCは延べ床面積6000㎡、2階建てで、最大4000人規模の国内外記者団を収容できる。 

慶州エキスポ公園には経済展示場「K-ビジネススクエア」が造成されている。首脳会談期間中は、国内外の大企業や中小企業が参加し、二次電池やエネルギー、半導体、自動車、バイオなど多様な産業の未来を紹介する予定だ。

慶州エキスポ大公園の経済展示場では、APEC期間中に韓国産業の過去・現在・未来を紹介する展示が開かれる

慶州エキスポ大公園の経済展示場では、APEC期間中に韓国産業の過去・現在・未来を紹介する展示が開かれる


APECの準備は中央政府、慶尚北道、慶州市の三つの柱で進められている。中央政府は外交部を中心に首脳会議の運営と国際広報を担当。慶尚北道は会議場や展示場の工事、宿泊・交通・医療支援を総括する。慶州市は外国人観光客の利便性向上に向け、案内表示や食堂メニューの外国語表記を拡充し、通訳ボランティア団体BBBコリアと連携して都市サービスの改善に取り組んでいる。

慶州国立博物館の中庭に造成中のエリアは、APEC首脳会議と連携し、企業家と首脳の交流の場として活用される

慶州国立博物館の中庭に造成中のエリアは、APEC首脳会議と連携し、企業家と首脳の交流の場として活用される


慶尚北道は、会議後の施設活用も見据えている。国際メディアセンターと経済展示場は常設展示場として活用し、慶州国立博物館内に新設される建物は文化イベントの開催空間として利用する計画だ。

kimhyelin211@korea.kr