政策

2025.12.12

来年7月に釜山で開催される「48次ユネスコ世界遺産委員会」の3大戦略について、「国家政策調整会議」で発表するホ・ミン国家遺産庁長=10日、ソウル、国家遺産庁

来年7月に釜山で開催される「48次ユネスコ世界遺産委員会」の3大戦略について、「国家政策調整会議」で発表するホ・ミン国家遺産庁長=10日、ソウル、国家遺産庁


[テレシア・マーガレット]

国家遺産庁は、来年釜山(プサン)で開催されるユネスコ世界遺産委員会の成功に向け、推進計画を確定し、本格的な準備に入った。

国家遺産庁は10日、政府ソウル庁舎で開かれた国家政策調整会議において、「第48回ユネスコ世界遺産委員会推進計画」を発表した。

今回の委員会は、韓国が1988年に世界遺産条約に加盟して以来、初めて韓国で開かれる世界遺産委員会である。Kヘリテージ(韓国の国家遺産)を国際社会へ発信する絶好の機会とされている。を国際社会へ発信する絶好の機会とされている。

遺産庁は世界遺産委員会の準備に向け、国際会議の運営、Kヘリテージの広報、持続可能な政策成果の創出という3大戦略を打ち出した。これを機に、文化強国としての地位をさらに確かなものにする方針だ。

まず、来年度予算として179億ウォンを確保し、外交部、文化体育観光部、釜山広域市と共同で専任の準備企画団を立ち上げた。

また、アフリカ諸国や小島嶼開発途上国(SIDS)など、開発途上国の委員会参加を支援する包摂的な会議運営も進める。

さらに、来年登録の可否が最終決定される「韓国の干潟」第2期の拡張登録に向けた準備も万全を期す方針だ。

Kヘリテージを世界に発信するため、広報プログラムをいっそう充実させる。委員会の開催期間中は、韓国の国家遺産を紹介するメディアアート特別展をはじめ、景福宮の守門将交代儀式、伝統公演や試演、国際セミナーなどを開催し、韓国の伝統文化に触れる機会を来場者に提供していく方針だ。

議長国として、持続可能な政策成果につなげる国際協力も強化する。世界遺産分野で韓国が議論を主導できるよう、和解や協力といった価値を盛り込んだ「国際宣言文」の採択を推進する。また、世界遺産登録を体系的に進めるため、「世界遺産登録中長期履行案」の策定にも取り組む考えだ。

margareth@korea.kr